服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第919回
コーヒーの残りは宝のヒントです

珈琲酒を作ったことがありますか。
果実酒の要領でやってみると、
ごく簡単なものです。
まずコーヒー豆を用意します。
これは好みの豆を約100グラム。
豆は挽かずそのまま使用。
これに対してホワイト・リカーを1.8リットル。
清潔なガラス容器に用意しておいた
コーヒー豆と砂糖を入れる。
砂糖の量も好みですが、
私はコーヒー豆と同量位が良いと思います。
さて、その上からホワイト・リカーを注ぐだけ。
あとは冷暗所に1ヶ月ほど置くと、完成。
これを食後にオン・ザ・ロックなどで飲むのは
楽しいものです。
ただしコーヒー豆をそのままにしておくと、
どんどん味が濃くなりますので、
適当なところで引上げたほうが良いでしょう。

女性用としては
砂糖やはちみつの量を多くして、
ある種のコーヒー・リキュールのように
仕上げる方法もあるでしょう。
秋の夜長の客人にお出しするのも一興です。

珈琲酒はほんの一例ですが、
コーヒーの楽しみ方と使い方は無数にあります。
たとえばコーヒーかすが脱臭剤になることは、
よく知られています。
コーヒーかすは皿などに拡げて天日でよく干す。
完全に乾いたなら
粉状のそれを布袋などに入れて、
紐かゴムで口をしばる。
これをシューズ・ボックスに入れておく。
あるいは脱いだ
靴の中に入れておく方法もあるでしょう。

プラスチックなどの容器で、
小さな穴が開いていれば、
冷蔵庫に入れてもおけます。
本当にコーヒーは捨てるところがありません。

お気に入りの白いシャツに
シミをつけてしまった。
そんな時には思いきって、
コーヒーの色に染めてしまいましょう。
コーヒーかすは優れた染料でもあります。
乾燥後のコーヒーかすをぬるま湯に溶き、
このなかでつけ洗いを何度か繰返す。
最後はみょうばん液で約20分ほど煮て、
水洗いすれば完成。

また、コーヒーかすを布で包み、
これでステンレスを磨くときれいに仕上ります。
さて、コーヒーかすを作るためにも、
せっせとコーヒーを
飲むとしようではありませんか。


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