服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第988回
身体の芯から温まる話

紅茶はお好きですか。
紅茶はいつ、どんな時にでも飲める。
また何杯でも飲めるのが
良いところだと思います。
ことに寒い時には何杯も飲んでいるうちに、
身体をなかから温めてくれます。
ただひとつだけ問題は、
ティー・ポットをさまさない方法。
はじめは良いのですが、
ゆっくりと飲んでいるうち、
ポットは冷えて、
どうしても温度が下がってくる。
もちろんそのために
ティー・コジー(保温カバー)があるのですが。

以前、どこかで見た記憶があるのですが、
小さなアルコール・ランプがあって、
その上にポットを置くようになった道具。
これならポットが冷める心配なく
何杯も飲めるかも知れません。

なるほどアルコールで温める方法かあ。
と、ここで私は名案を思いつくのです。
たいていの場合、私はミルク・ティーを飲む。
けれども本当に寒い時には、
ミルクの代りに少量のアルコールを加えるのが
良いではないか。
軽薄な私としてはすぐにやってみました。
紅茶には当然、スコッチ・ウイスキーでしょう。
これを好みの量加える。
いちだんと香りの花がひらく。
悪くない、何杯でも飲める。
多少ウイスキーの量をふやしても
それほど気にならない。―
などと杯を重ねているうちに、
本当に芯から温まってきて、
スェーターを脱ぐことになってしまいました。

イギリスには
“ショートブレッド”という名の
バター・クッキーがあります。
スコッチ・ティーの合間につまむものといえば、
絶対にバター・クッキーが合うと思います。
それはともかく、身体の芯から温めるなら、
スコッチ・ティーはおすすめです。

でも、寒い国はなにも
イギリスだけではありません。
ロシアも寒いし、中国にも寒いところがあります。
ロシアにはロシアン・ティーがありますね。
今度ぜひやってみたいこと。
中国茶を飲む時、
少量の白乾(パイカル)を加えて飲んでみたい。
さぞかし身体が温まるだろうと思います。
このパイカル・ティーを
飲む時のおつまみは何が良いのか、
どなたか教えてくれませんか。


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