服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第990回
先端保温術

身体のなかで
いちばん寒く感じるのはどこですか。
これはもう人によっても違うでしょう。
また、時と場合によっても違ってくるでしょう。
でも、ごくふつうに考えて
冷たさのアンテナは先端にあると思います。
まず頭の先端、耳の先端、手の先端、足の先端・・・。
ざっとそんなところでしょうか。
逆にいえばこの4つのアンテナが寒くさえなければ、
身体全体としては
それほど寒さは感じないはずです。

頭の先端を温めるためには帽子があり、
耳のためにはイヤー・マフがあり、
手先のためには手袋があり、
爪先のためには靴の中敷きがあります。
ただし今はイヤー・マフはあまり使われません。
“マフ”muff はもともと
両手を温めるための、筒状の、
装飾的な保温具のことです。
19世紀の貴婦人はたいていこれを使いました。
これから転じて
耳を温めるための丸い保温具のことを
イヤー・マフと言います。
もちろんイヤー・マフでなくとも
帽子の内側に折り畳めるイヤー・フラップで
その代用をすることもあるでしょう。

手袋と中敷については言うまでもありません。
とにかく極寒の地を想定するなら、
必ずこの4つの先端を
しっかり保温することが大切です。

私も意外と薄着で平気なのですが、
その秘密(?)はダブル・インソール。
保温性のある中敷を2枚重ねることで、
寒さ知らずだと思っていました。
いや、実際にこれは効果的です。
ただし中敷に厚味がある場合には、
靴自体にある程度
サイズの余裕も考えておくべきですが。

さて、つい最近、
友人から教えられたのが、
「オンパックス」という商品名のインソール。
正確には「中敷カイロ」なのです。
より詳しくは「マイコール」
(TEL:0120-378-089)に聞いてみて下さい。
要するにこれは発熱性インソールなのです。
封を切ってから5時間は靴の中で、
約38度位の温度を保ってくれるというのです。
早速私も試してみようと思っています。


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