門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第53回
エルマーズグリーンカフェ

大阪は北浜。
元・三越百貨店だった場所に
「北浜プラザ」という上層階は住居、商業施設もあるビルがあり、
その1階にあるのが「エルマーズグリーンカフェ」。

ここは天井が高く非常に開放感のある空間だ。
店内は道路に面し、太陽光がたっぷり入り込む。

店内には大きなテーブルがドンとあり、
そのダイナミックな感じもいい。
あとのテーブルもすべてアンティークでそろえられていて、
ある種の美しさを提供している。

ここのコーヒーは、京都の「オオヤコーヒ」とともに歩む
「KAFE工船」の豆が使われている。
それをペーパードリップで淹れる。

珈琲は2種あり、この日は中煎りがドミニカで
中深煎りがグァテマラであった。
僕は深煎りが好みなのでグァテマラを選んだ。
「KAFE工船」特有の香ばしさや苦み、
かすかな甘みの出し方など、深い煎り具合なのに
後口はとてもすっきりという感覚を覚えたのであった。

休日の昼下がり、じつにゆったりとした時間の流れで、
それを満喫できたのもうれしかった。

ロケーションからいうと、
北浜は完全にビジネス街である。
したがって平日は軽いモーニング対応も行っている。

ホント、時間帯によって種々の使い方、
楽しみ方ができるというのがここの強みでもある。

また、午後の少し遅い時間に訪れると、
ときたま空いていることがあり、
そのときは珈琲とデザートをオーダーし、
本を広げたり、親しい仲間への手紙を書いたりと
好きな過ごし方をすることも多い。
周りを見ると、本を読んだり、
ノートを広げ熱心にメモを取っている人が多いことに気づく。

じつはここのデザートはかなりのスグレものである。
クレームブリュレのボリューム感も見事だし、
スコーンを始め焼き菓子のレベルも相当に高い。

ビジネス街の中にあって、
雰囲気も含めこの空間と珈琲、
デザートのレベルはありがたい存在といえる。


【本日の店舗】
「エルマーズグリーンカフェ」
 大阪市中央区高麗橋1-7-3北浜プラザ1F
 06-6223-5560


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2011年8月9日(火)

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