門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第90回
煮干しらーめん 七代目 玉五郎 北新地店

これまでも大阪・北新地が
カジュアル化してきたことは記してきた。
なかでもラーメン店の進出は目覚しいものがある。
以前は京都の有名チェーン店が数軒出店していたが、
最近は若手や大阪の人気店などが増えているのも特徴だといえる。


「煮干しラーメン 玉五郎」もその一軒だ。
なんとここは「七代目」を名乗る。



ここは本店が天満にあり、
新しく出店するたびに○代目を名乗ってゆく。
だから北新地店は7軒目ということになる。
大阪駅前ビルにも三代目があるから、この店の勢いが分かる。

北新地本通に面するカウンターだけの店だ。
事務所のスタッフと一緒に訪れた。


スタッフは煮干しラーメン味玉子入りを頼んだ。

スープだけ少し頂きました。
思っていたよりは濃厚なスープであったが、
飲み口はすっきりしていた。バランスの良さを感じる。
煮干系が好きな人はトッピングで
煮干の粉をプラスすれば濃さが出てくる。このあたりの塩梅が、
多くの人たちに支持されるポイントかもしれない。
やはりスープの力は大きい。


僕はこのところ、つけ麺を頼むことが多い。
ここでもつけ麺にした。

まず麺にコショウを少し振り食べる。
小麦の風味をしっかり味わう。噛むと粉の味が良く分かる。
太さからくる噛み心地もいい。
次につけ汁を少し飲む。魚介系の香りと
味がストレートに伝わってくる。
どろりというより濃厚といったほうがピタリとくる。
飲める濃度だ。そこに麺をつける。
つけ汁と絡み合って、甘みがぐっと押し寄せる。
粉の甘みが強調されるのか、汁の旨みが強くなるのか。
どうやら相乗効果なのであろう。
味玉子も汁に付けると味わいに深みが生まれる。

じつはつけ麺というメニューは、汁の付け方から
そのバリエーションなど楽しみは自由自在というのが嬉しいのだ。
次回は別メニューにチャレンジしたとい思っている。
北新地のど真ん中、
一等地に誕生したことも一つのニュースである。

【本日の店舗】
「煮干しらーめん 七代目 玉五郎 北新地店」
 大阪市北区曾根崎新地1-5-1
 06-6344-7018


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2011年12月16日(金)

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