門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第123回
NGORONGORO COFFEE

雨の土曜日、午前9時過ぎ。
大阪の南大江公園そばのコーヒー専門店
「NGORONGORO(ンゴロンゴロ) COFFEE」にたどり着いた。

前から気になっていたが、
なかなか訪れるチャンスがなかった。
土曜日の午前中、予定していたスケジュールが急遽変更となり、
クルマでやってきた。

ビルの1階角、二方ほぼ全面ガラスという仕様。
晴れていれば陽光がたっぷり入ってくるのだが、
あいにくの雨で、やや店内は曇りがちだ。
しかし、そのぶん落ち着いた雰囲気が漂っている。
そんなに広くは無いが、天井が高く、開放感がある。
ウッディなテーブルの席に腰を下ろす。


壁にはテイクアウトのメニューが貼ってある。

それを眺めながら、コーヒーを決める。
インドネシア。
通常はマンデリンと呼ばれる豆だが、
それでは印象というかイメージが固定されるので、
あえてインドネシアと表記されているようだ。

「11時まででしたら、モーニングサービスが可能です」
とのおすすめ。
バタートーストに卵とフルーツが付く。


インドネシアを飲む。

インドネシアが持つイメージをやや覆す爽やかさを感じる。
土っぽいところはあるのだが、
どこかにフルーツを思わせる香りがある。
まさにスペシャルティコーヒーの世界を展開されている。


バタートーストがじつに旨い。

焼き加減とバターの染み込み具合のバランスがいい。
またトーストの厚みも素敵だ。
少しのフルーツと卵が付くだけで、
かなり優雅な気分を味わせてくれる。


店内の風景は、アジアを感じさせるものがポツポツ並んでいる。

抜けた空間であり、
ゆったりしたい時にはありがたい存在である。

この日は、ここでゆっくりと時間を過ごし、
手紙を2本書いた。
そんな贅沢な時が流れていたのだ。
ときには、こんな土曜日の午前中もいいと思った。

【本日の店舗紹介】
「NGORONGORO COFFEE」
 大阪市中央区粉川町4-16グラン・ドムール南大江パークタワー103
 06-6761-5056


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2012年4月10日(火)

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