門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第129回
Ital Gabon

最近、京都のエスプレッソ事情が面白い。
エスプレッソマシンを扱うところが着実に増えている。

河原町丸太町近くのItal Gabon(アイタルガボン)もその一軒だ。

外観・内装ともに、どことなくゆるい雰囲気が漂うカフェである。

ここはカフェとフリースペースを兼ねていて、
可愛い作品の展示も行われている。
入り口には多数のフライヤーやショップカードが置かれ、
また本棚にはさまざまなジャンルの本が雑誌がずらり。

さてエスプレッソだが、メニューを開くと豆を選ぶことができる。
僕はグァテマラをチョイスした。
聞くと豆は能登半島の「二三味(にざみ)珈琲」からという。
ここの豆を関西で使っているのは
大阪の「エルクコーヒー」しか知らなかった。
やはり人気の豆はしだいに広がってゆくものだ。


写真は真上から撮っているので、
カップの形がわかりにくいが、通常のエスプレッソカップより
高さは低く、飲みくちは広い。

クレマの立ち方、キメの細かさも申し分ない。
一口目のクリーミーさも素晴らしい。
このクリーミーさを味わえる店はまだ少ない。
味わいは一瞬苦味が広がるかかと思うと、
続く酸味とかすかな甘みもふくよかである。
「これは素晴らしい」と同行者にも告げた。
するとカプチーノを頼んだ同行者も
「このカプチーノもすごくおいしい」と返してきた。

店内はほとんどが若い女性ばかりであったので
「いつもこんな感じですか?」と聞いてみると
「週末はこんな感じが多いですが、
ウィークデーは、近所の方が多いです」とのことである。
こんなコーヒーに出会うとなんだか気分がうきうきしてくる。
マスターは洋食屋さんで働いた経験もあるので、
食事のメニューもかなり好評だと聞いた。

次回は、食事をしてそのあとコーヒーを飲み、
ゆっくりコーヒーについていろいろ話を聞いてみたいと思った。


【本日の店舗紹介】

「Ital Gabon」
 京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町435
 075-255-9053


←前回記事へ

2012年5月1日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ