門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第135回
Unir 京都御幸町店

京都・長岡京市に「Unir(ウニール)」
というスペシャルティコーヒーで全国に名をとどろかす店がある。

京都市内からでも少し距離があるので、
これまでかなり気になっていたが、
出かける機会を逸していた。
しかしこの4月29日に中京区御幸町にショップが誕生したのである。
コーヒーファンにとってはうれしいニュースだ。

早速出かけた。
1階はコーヒー豆やグッズの販売、
そしてイートインスペースとなっている。

セルフサービスで、
飲みたいコーヒー(例えばスペシャルティコーヒーや
エスプレッソなど)を決め、そこから豆の種類を選ぶ。
この日は、友人と訪れたので
ホンジュラス オスカーCoe1位を
スペシャルティとエスプレッソにしてもらった。


エスプレッソはビターな感じが強く、

スペシャルティはどちらかといえば
熟した赤いフルーツのような味わいが強かった。

同じ豆だが、淹れ方によって味わい深さは相当に違う。

2階は今後セミナーなどが開催できるような
フリースペースとなっている。
バリスタ志望の人達に向けて行うなど、その内容は多彩という。

そして数日後に再び訪れ、
シングルオリジンのエスプレッソ、エチオピア シダモを飲み、
そのフローラルな香りと後味の濃厚さに驚いてしまった。
何年か前にモカ・イルガチェフで
グレープフルーツの香りを感じたときの衝撃を
思い起こすほどの香りだ。
まずカップに鼻を近づけた時の香りが華やかで、
飲むと紅茶のアールグレイを思わせる感覚もあり、
後口が甘くそれが長続きするのだ。
「これ凄いですね」とバリスタに告げると、
「そうでしょう。これを飲んだときは『ホントにコーヒーかしら』
というぐらいに驚きました。
ミルクを入れるともっと紅茶のような感じがしました」
と熱っぽく話してくれた。

スペシャルティコーヒーが登場してから
コーヒー世界の変化が著しい。
焙煎具合から抽出方法までかなりの変わりようである。
それを体感させてくれる一軒なのだ。


【本日の店舗紹介】

「Unir 京都御幸町店」
 京都市中京区御幸町通御池下ル大文字町341-6
 075-748-1108


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2012年5月22日(火)

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