門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第137回
Jota TAKAHASHI COFFEE

名古屋で印象深いコーヒー店に出会った。

渥美半島へ宿取材に行く途中で見つけた。
旅の寄り道には必ず各地のコーヒー店が入る。
今回もネットで「名古屋」「自家焙煎」という文字を入れると
何軒ものコーヒー店がヒットした。
その中から画像や書き込みを眺めながら数軒の候補を決め、
旅にでた。

この「Jota TAKAHASHI COFFEE」は、外観から驚いた。
ロードサイドの店で、駐車場が店内にある。
すごくゆったりした空間だ。
店内に入ると右手にカウンターが伸びる。
左手にはテーブル席がずらりと並ぶ。
ソファ席まで用意されており、贅沢感が漂っている。

店内に置かれたカップやコーヒー、紅茶など
すべてにわたり店主の美学が統一感をもっていることがわかる。

まずはいつものようにマンデリンを頼む。
同時にガトーショコラも注文する。
ペーパーフィルターで丁寧に淹れられたマンデリンは、
すっきりとはしているものの、
やはり苦味は口のなかで少しずつ広がってゆくのだ。
しかし苦すぎることはなく、
むしろ品格のある味わいとなっていた。

そこにガトーショコラを合わせる。
チョコレートの甘みと苦味。
これは結構甘みが強いが、そこにマンデリンを持ってくると、
なんともいい相性が生まれる。
それぞれの味わいが、お互いの持ち味を
上手く調和させることとなった。
どっしりしたボリュームもうれしい。

そこで、もう一杯コーヒーが飲みたくなった。
今度はカフェ・マキアートだ。
これはエスプレッソに少量のミルクの泡を加えた飲み物のこと。
店によってエスプレッソとミルクの割合は異なるが、
ここは本格的にミルクスプーン一杯というスタイルである。
これによりエスプレッソの苦味や、
爽やかさなどをしっかり味わうことができるのだ。

極めて贅沢な空間で、ゆるりとした時間を愉しむには最適である。
そしてモーニングからランチセットまで供されるのもうれしい。


【本日の店舗紹介】

「Jota TAKAHASHI COFFEE」
 名古屋市天白区元植田1-904 びい10植田1
 052-838-8108


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2012年5月29日(火)

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