門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第142回
かれいはうす沙羅

ずっと気になっていた店がある。
それは評判というより、京都・千本通りより見える文字のせいだ。
「カレーよりうまいカレーの店」という言葉である。
その言葉に惹かれ、一度は食してみたいと思いながら
10年以上の歳月が流れた。


「あそこのカレー、美味しいよ」という知人のつぶやきに誘われ、
ようやく「かれいはうす沙羅」へ
休日のランチに訪れることができた。
店の壁面だけかと思っていた言葉は、
のれんにもはっきり記されていた。


聞けば、カレー好きが高じて
カレーの店を始めるようになったというのだ。

休日はホリディスペシャルというメニューがある。
同行の食いしん坊はこのセットを注文した。
カレーは野菜たっぷり。豚ヒレのカツレツがのる。
サラダとスープがつき、
食後にコーヒーまたはシャーベットという選択が可能となる。


野菜たっぷりのカレーは、野菜の甘みや滋味がしっかり感じられる。
豚ヒレのカツレツもさっぱりとした味わいで、
素材の質の良さを感じる。

僕は男のカレーをオーダー。
これは目玉焼きとコーンがたっぷり入る。
挽肉が入ったコルマ風だ。
挽肉といえばキーマカレーだが、
それよりやや挽肉の分量ととろみが少ないタイプをコルマ風と呼ぶ。


ホリディスペシャルに比してややルウは辛めである。
しかし目玉焼きを崩したり、コーンを一緒に食べると
その辛味が和らいでゆく。
そして挽肉の旨みとルウの辛さの塩梅が僕には快適であった。
カレーにはある一定の辛さが必要だと僕は思う。

ここ「沙羅」のスペシャルカレーには男のカレー、
沙羅カレー、女のカレー、鬼のカレー、
森のカレーなどバリエーションは豊かである。
今回はいちばん人気の男のカレーを味わったが、
これから少しずつ他のカレーも食べてみたいと思った。


【本日の店舗紹介】

「かれいはうす沙羅」
 京都市中京区西ノ京小堀町2番地
 075-822-0722


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2012年6月15日(金)

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