門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第145回
芦屋珈琲舎

午前11時から芦屋で新しくオープンするフランス料理店の取材だ。
その前に、スタイリストの女性と、
花と料理のコラボレーションについての打ち合わせが入った。
前衛的なフラワーアーティストが、
ある料理人と一緒に仕事をしたところ、
すごくインスパイアされたので、
今後の展開を考えたいということであった。
異業種交流は、ときとして思わぬ成果を生み出すことがある。

待ち合わせは、JR芦屋駅近くの「芦屋珈琲舎」となった。


店内はウッディなカウンターとテーブル席がある。
カウンターに腰を下ろす。
「珈琲は、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、
天使のように清く、恋のように甘く・・・」と書かれていた。

メニューからモカマタリを選ぶ。
「お好きなカップを左右の棚からお選びください」と。
シックでブルーとゴールドのラインが入ったのを選択した。


コーヒーはペーパーフィルターで淹れる。動きに無駄がない。
だが、コーヒーに対する扱いは、じつに慎重である。
この一連の流れを見ているだけで楽しくなってしまう。

滅多にモカマタリは選ばないが、
このモカはじつに上品な味わいをしている。


一口目の酸味と苦みのバランスもいい。
続いて、すっと喉を通ってゆくのが素晴らしいと思った。

また、シナモントーストもオーダーした。


これはトーストの厚みも重要である。
僕は、かなりしっかり焼きこんだほうが好みだ。
このシナモントーストは僕の好みを軽々とクリアしてくれた。
シナモンの香りと味わいは、ホントにトーストによく合う。
甘さの加減もいい具合である。

カップはかなりの種類が用意されていた。
これもなかなか楽しい。
駅近くというロケーションで、
この日はほとんどが女性客であった。
思えば、ウッディで落ち着いたムードなど、女性が好みそうである。
この近くにバールもあるが、
目的と気分によって使い分ければいいなと思う。


【本日の店舗紹介】

「芦屋珈琲舎」
 兵庫県芦屋市船戸町4-1-117 ラポルテ本館1F
 0797-25-7887


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2012年6月26日(火)

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