門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第148回
麺みやざわ

大阪・北新地に「避風塘(フェイフォントン) みやざわ」
という中華料理店がある。

おそらく4、5年前に北新地で店を開き、人気を博した。
そこが同じ新地内に洋食の「洋KITCHEN みやざわ」、
麺の「麺みやざわ」をオープンさせたのだ。
また朝日放送近くの福島では、
点心を供する「點(テン)みやざわ」もある。

この日は京都から仲間がやってきて、
夜の北新地ツアーを敢行した。
北新地ツアーといっても、
決してクラブやバー、割烹に足を伸ばすのではなく、
カジュアル路線がどこまで浸透しているかを知るためである。
というのは、京都の友人にとって
「北新地は敷居の高いエリアでしょう」という認識があったので、
現状視察をしてもらおうということになったのだ。

まずは餃子専門店からスタート。
つぎは餃子も出す居酒屋でしっかり食べ、
それから「麺みやざわ」に乗り込んだのだ。
ここはビルの地階にあり、昔は昼の営業もやっていたが、
いまは夕方の6時から午前5時までと、夜主体の営業となった。

2軒で相当食べていたが、
カウンターに座りメニューを見ると食欲が湧いてくる。
なぜか餃子に目にゆく。
そこにラーメンである。


餃子は北新地で生まれた小ぶりのパリパリ餃子ではなく、
中華料理店のそれで、皮も少し厚くサイズもやや大きい。

中のあんもしっかり濃厚で一個の満足感は大きい。
ラーメンは醤油ラーメンと塩ラーメンを注文する。
塩ラーメンは期間限定で、ワンタン入りにした。


醤油ラーメンのスープは、クリアで味わい深く喉が鳴る。

麺は中太麺で、その相性もかなりの素晴らしさだ。
味玉やチャーシューを加え、それで豪華さが増す。


またワンタン入りの塩ラーメンは、
ワンタンのツルッとした食感と
塩味のスープは綺麗な出会いを果たした。

「これいけるね」と、思わず友人は言葉を発した。
小さな空間だが、強力なメニューが揃っている。


【本日の店舗紹介】

「麺みやざわ」
 大阪市北区堂島1-4-8 広ビル B1F
 06-6454-0778


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2012年7月6日(金)

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