第160回
中国菜&麺 善道 〜ZENDO〜
いま、大阪・北新地で話題になっている料理店の一つに
中華料理の「中国菜&麺 善道 〜ZENDO〜」がある。
まず、深夜まで営業していることから、
同業者が夜遅くに通い始める。
その同業者の常連客に伝わり、
彼らがネットの世界でどんどん書き込む。
つまり、口コミというかマスメディアと関係のないところで、
一軒の飲食店のことが話題になるのだ。
ある食いしん坊の友人は
「善道を知っているか、という合い言葉から、
善道に何回行ったか、
というのが話題になっているから恐ろしいな」
とネットの伝播力に驚いていた。
カウンターと奥に小さなテーブル席がある。
四川料理系のメニューが目立つ。
まずはよだれ鶏を頼む。
これは最近、多くの中華料理店がメニューにとり入れ始めている。
四川の代表的なメニューで、
よだれが出るほどに美味ということから名前が付いた。
基本は、辛いソースをつけて食すのだが、
店ごとにアプローチが違うので、食べ比べるのがじつに面白い。
この「中国菜&麺 善道 〜ZENDO〜」のよだれ鶏は
じつにシンプル。
小口切りのネギがかかるだけで、
あとは2種の辛味と鶏の旨みだけという潔さが素晴らしい。
次はとろとろピータンだ。
このとろとろというのになかなか出会わない。
透明感があり、食感はかなりねっとり、
そして甘い生姜との相性も抜群で、これにはやられてしまった。
酒好きの人は、これで紹興酒が何杯も飲めるなと思った。
四川麻婆豆腐は、
辛味を強調するというより旨みに重きを置いていると感じた。
新地という条件も考えると上手いポイントをついている。
最後に頼んだ咸魚と鶏肉の炒飯には感動した。
咸魚という塩漬けにした魚がベースとなる。
これはややクセのある味わいで、
そこに鶏肉を加えることにより柔らかさが見事に生まれた。
この炒飯は、
訪れる度にオーダーしてしまうと確信した一品であった。 それぞれのポーションはそんなに大きくなく、
夜遅くは麺だけの注文も可というシステムも含め、
この店が話題になるのがよく分かる。
【本日の店舗紹介】
「中国菜&麺 善道 〜ZENDO〜」
大阪市北区堂島1-3-14堂島平八ビル1F
06-6345-1122
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