中国って、本当のところどうなの?

第10回
ファスト・フード店

中国にも、日本でお馴染みの
ファスト・フード店が多くあります。
その代表的なところでは、
マクドナルド、ケンタッキーなどが挙げられるでしょう。

こちらはご存知、マクドナルド。

そして、街を歩けば、
これらのファスト・フード店に
「よく似た感じのお店」も見かけることができます。

私が生活する清華大学の中にも、
上のマクドナルドの色彩に、
トーンが非常によく似た
ファスト・フード店があります。

こちらがそのトーンの似た「QQ」の商品。

基本的に、マクドナルドと品揃えの感じは同じです。
カップの柄、ポテトの包装紙、
トレイにひかれた紙まで、
色彩のトーンが見事にかぶります。
ぱっと見は「マクドナルド」にしか見えません。

がしかし、これは「QingQingKuaiCan」という
全く別のものなんですね。

さて、もう一つ
メジャーなファスト・フード店である
ケンタッキーを見てみましょう。

まずこちらが本物の
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)です。
白髪に蝶ネクタイのカーネル・サンダースは、
晩年にこのフライド・チキン事業を起こしたという
おじさんたちを勇気付ける起業家でもありました。

そしてこれがケンタッキーに似た感じのお店、
「永和大王」です。
蝶ネクタイのおじいさんまで同じノリです。

このように、
中国には世界でブランドを確立した
ファスト・フード店が進出する横で、
なにやら似たようなトーンの店が
平気で営業されています。

日本人にとっては、「安くて」「早い」という
チープなイメージのファスト・フードですが、
中国人にとっては、値段の設定が高く、
少しお洒落な感じのところ
といった格付けになっています。

日本でデートに誘うのに、
ファスト・フードではちょっと気が引けますが、
中国ではまだ「いい感じ」だと捉えられるようです。

こうした高級なファスト・フード店の
ブランド・イメージの恩恵に預かろうと、
「あのブランドにトーンが似ているお店」は
これからも出てくることでしょう。


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