中国って、本当のところどうなの?

第13回
世界の大学ランキング

上海交通大学の発表する、
「世界の大学ランキング500」があります。
これは、世界の2000余りの大学を対象に、
学術的な成果が国際的に比較できる指標を用い、
そのトップ500校を発表しているものです。

この統計の目的は、
世界の大学の勢力マップを俯瞰し、
中国の大学がその中で
どのような位置づけにあるかを
明確にしようというものです。

世界の大学を一元的に評価するのは
非常に難しいことですが、
それを試みている資料の中でも、
この統計は重要視されています。

2003年から発表されている
ここのインターネット・サイト
http://ed.sjtu.edu.cn/ranking.htm)には、
これまでに世界から100万以上のアクセスがあり、
毎日2000以上の訪問者がいるそうです。

評価指標によっては
かなり順位が変動しそうなものですが、
上位20位程度までにランクインしている大学をみると、
「わりと妥当な評価かな」と思えるものです。

−世界のトップ20大学−

こうしてみると、
アメリカの大学がトップ20大学の
85%を占めています。

この中で、カリフォルニア大学が
幾つか入っていますが、
ここは8つのキャンパスごとに
独立した性格を持つ学校なので、
複数ランクインするという格好になっています。

日本の大学からは、
20位に東京大学がランクインし、
なんとか日本の威信を保ってくれています。

−地域ごとの統計−

さて、アメリカ大陸、ヨーロッパ、
アジア太平洋、アフリカなど
地域ごとの統計に目を向けると、
世界の学術の中心が欧米であることが良く分かります。

世界の大学トップ500校のうち、
欧米の大学が8割以上を占めているのです。
国や地域の発展にとって、
学術的な成果が少なからず影響を与えていることは、
ここからも類推できるでしょう。

単純に学術的な成果から留学先を考えれば、
欧米留学を考えるのが妥当なところです。
しかし、未来への先行投資として留学をするならば、
これから伸びてくる地域で学び、
他者より半歩先に立つことが望まれます。

中国留学をする人は、
留学によりもたらされる
「総合的な付加価値」を視野に入れているのでしょう。


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