第19回
北京の地下鉄−改札システム
さて、実際に北京の地下鉄に乗った気になり、
地下鉄の旅を仮想体験してみましょう。
ここでは便宜上、2号線から地下鉄に乗り始め、
13号線に乗り換えることを想定していきます。
まず、乗車券売り場で乗車券を購入します。
因みに、北京の地下鉄には
「自動券売機」が存在しません。
全て、有人の乗車券売り場で
購入することになります。
また、不思議なことに駅員は殆ど「おばさん」です。
男性の駅員を目にすることは、滅多に無いでしょう。
さて、運がよければ乗車券売り場の前で
整然と人が並んで乗車券を購入していますが、
多くの駅では中国式の「割り込み」がまかり通っています。
他のお客に圧倒されずに乗車券を買いましょう。
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有人乗車券売場
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乗車券は各路線によって、少しずつ図柄が異なります。
また、単発で広告媒体として使われることもあり、
広告付きの乗車券になることもあるようです。
しかし、通常は以下のような乗車券を利用します。
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接続乗車券1
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接続乗車券2
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1号・2号線の乗車券は、
「もぎり式」の乗車券で、価格は3元です。
13号線との接続乗車券は二区間合わせて5元と、
個別に買うより1元お得です。
また、1号・2号線の改札は自動改札ではなく、
乗車券の副券部分をもぎ取る形式です。
改札口付近に「もぎり職人」的なおばさんがいて、
果てしなく切符の副券をもぎり続けています。
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切符をもぎり取るおばさん
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基本的に、1号・2号線では、
改札を入場する時にしか乗車券のチェックをしません。
出る際にはスルー・パスです。
続いて、2号線から北京の北部をぐるっと回る
13号線に乗り換えてみましょう。
乗り換え駅は、「西直門」か「東直門」です。
現在の北京の地下鉄路線の中で
13号線の改札だけは、
自動改札が導入されています。
しかし、他の路線からの接続券で乗り換えると、
改札前に自動改札対応の乗車券と
半券を取り替える必要が出てきます。
この取替えは
「乗車券取替え職人」的おばさんが
自動改札の前で有人でやっており、
「自動改札の為に有人システムを使う」という
おかしなプロセスになっています。
13号線は入場・出場共に自動改札なので、
乗車券を改札から出るまで、
無くさず保持しておきましょう。
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自動改札
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