中国って、本当のところどうなの?

第24回
第二次大戦開幕地、盧溝橋を歩く

豊台(Fengtai)区の中国抗日戦争記念館から
少し歩いたところに、
第二次大戦の開幕地とされる
「盧溝橋」(Lugouqiao)があります。
歴史の教科書にでてくる、あの橋です。

1937年(昭和12)7月7日夜、
ここで歴史が動いたのです。

今回、当時の記憶に耳を傾けるつもりで
戦争開幕の地を訪ねました。

盧溝橋

1192年(明昌3年)に完成したとされるこの橋は、
北京地区でも最古の石造りの橋です。
全長266.5m・幅7.5m、
橋の両側には、大小501個の獅子の石像が並びます。

2005年初旬には観覧料など必要なく、
誰でも気軽に観覧できたそうです。
しかし、今ではしっかりと越橋料を徴収されます。
観覧料:大人20元、学生10元

人が集まる所にはビジネス・チャンスがある、
盧溝橋もすっかり観光スポット化されているのです。

橋を渡ったところには、
誰が買うのか、土産物屋が所狭しと並びます。
こうした観光スポットでは、
どこでも手に入るものでも高いので、
財布の紐をしっかり締めておきましょう。

さらに、普通の土産物屋だけでは飽き足らず、
盧溝橋の上を大きなラクダが闊歩しています。
ラクダの背に観光客を乗せて往復し、
お金を貰うという商売です。
もう、なんでもありですね。

橋を渡りきり、
永定河(Yongdinghe)にかかる盧溝橋の
全景を眺めてみました。
水不足の中国北部を象徴するかのように、
橋の下の永定河はすっかり干上がり、
草が生い茂っています。
しばらく水が流れていないのでしょう。

橋はもはや河を跨ぐためのものではなく、
集金装置としてだけ働いているのです。


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