第25回
盧溝橋付近はタイムカプセル
すっかり観光地化された盧溝橋に
肩透かしをくらい、
やるせない気分で橋の周りを歩くことにしました。
しかし、ここからが本当の盧溝橋でした。
戦争の記憶が、この地には確かに残っていたのです。
注:一人で歩き回るのは危険な場所です。
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盧溝橋の隣の橋
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盧溝橋を渡った後に出てくる橋です。
観光客の姿は殆ど無く、現地の住民が渡る程度です。
橋のたもとには、見張り台もあります。
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見張り台
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この橋と盧溝橋との間には、
古い町の一角が残ります。
中国では昔ながらの古い町や路地を
胡同(Hutong)と呼びますが、
もとはモンゴル語で「路地」を意味する言葉を
音訳したものだそうです。
ここの胡同エリアは、
非常にディープな場所でした。
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取り残された飛行機
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まず目に飛び込んできたのが、
取り残された飛行機です。
民家の敷地内に置かれているので、
どこの国のものかは確認できませんでした。
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裸族
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飛行機で驚いているところに、
今度は「裸族」の出現です。
中国では「暑ければ脱ぐ」という
自然体の人々が多くいます。
因みに、この人は吉本興業の
パチパチ・パンチの芸人さんではありません。
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洗濯板を使う
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少し歩くと、
昔ながらの洗濯板を使った光景を目にしました。
子供たちは自分たちの服を手洗いしています。
こうすることで、
「なるべく汚さないようにしよう」
と知恵がつくんですね。
戦時中と殆ど変わらない光景かもしれません。
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地元の子供たち
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おや、子供たちがなにやらモノを投げて遊んでいます。
君たち、なにを投げてるの?
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実弾
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なんと、錆びついた実弾です!
戦時中からこの辺に落ちていたものでしょう。
ここは未開拓な地域なので、
こうした戦争の遺物もまだ残っているのです。
干上がった盧溝橋の下の永定河には、
おそらく沢山の実弾などが落ちていることでしょう。
っていうか、こんなもの投げちゃだめ!
危ないよ、ほんとに。
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