中国って、本当のところどうなの?

第27回
世界遺産の旅−万里の長城

中国にはすでに30ヶ所ほど
世界遺産に登録された場所があります。
日本の世界遺産登録件数は、
現在10ヶ所ほどですので、
すでに3倍程度あるわけです。
さらに、中国では毎年のように
新たな世界遺産が新規登録されています。

世界遺産の選定・保護に携わるUNESCOによれば、
毎年、新たに世界遺産に推薦できるのは、
各国1ヶ所であり、
それを特定の調査機関が実地調査し、
世界遺産に登録するかを選定しています。

現在、世界遺産の最も多い国はイタリアですが、
その数は約40ヶ所です。
このまま中国が登録件数を着実に伸ばしていけば、
2030年頃には世界で一番の
世界遺産登録国となっているかもしれません。

今回ご紹介するのは、
河北省から甘粛省まで至る「万里の長城」です。
2000年の歴史を持ち、総全長約6700kmといいますから、
数ある世界文化遺産の中でも「5つ星遺産」といえます。

北京から行く長城のアクセス点として、
最も有名なのが「八達遼長城」です。
北京市街からですと、車やバスで1時間ほどで着きます。
タクシーなら片道200元(約2800円)ほど、
バスなら片道50元(約700円)ほどです。

万里の長城 出入り口
長城観覧料:大人45元、学生25元

今回は清華大学主催の留学生ツアーに参加したので、
「往復バス、観覧料、ランチ込み」で
30元(約420円)と破格でした。
通常、観光シーズンは「繁忙期プライス」で
チケットもやや割高になります。
ここでも、清華ブランドは交渉力を発揮するようです。

八達遼長城には、
坂道の比較的ゆるやかな「女坂」と
傾斜の厳しい部分がある「男坂」とがあります。
どちらも、果てしなく長城を進めるわけではなく、
ある程度歩いたら行き止まりになります。

ゆっくりと観て歩いても、
片方の坂だけであれば、
所要時間は2時間程度をみておけばいいでしょう。

万里の長城は、基本的に北方からの防衛目的で
建てられた防御壁ですので、
動きやすい格好で行くことをお薦めします。
女性の方は、ハイ・ヒールなどで行くと
泣きをみますので、
スニーカーを履いていきましょう。

また、高地にあるので、
北京市街地よりも気温が5度程度低いです。
事前に天気予報で予想天気や温度を調べておきましょう。


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