第28回
世界遺産の旅−長城の老朽化
人が集まるところには
ビジネス・チャンスもあるのですが、
ここ「万里の長城」にも
観光客目当ての土産物屋が多くあります。
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印鑑売り
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これは、長城の中で観光客の名前を
その場で彫って売るお店です。
こうした長城とは全く関係ないものから、
当局の発行する「長城を訪れた証明書」まで、
様々な土産物があります。
また、中国小売業の常ですが、
どこでも手に入る何でもないものでも
物価の分からない観光客には高値で売られます。
「長城を訪れた証明書」も
日本人の修学旅行生に価格を聞いたら
30元で購入したそうですが、
中国語の少しできる韓国人留学生は
全く同じ場所で、15元で手に入れたそうです。
長城を訪れる際には、
500mlのペット・ボトルの飲料などを
街中で買っていくことをお薦めします。
現地に着くと、途端に高値で売られますので。
さて、長城を歩き始めて
すぐに気が付くことですが、
観光客(主に中国人)が
長城のレンガに多く名前を彫り残しています。
世界遺産に落書きしてしまう辺り、
さすが中国人です。
長城の素材になっているレンガは柔らかく、
先の尖ったペンや棒などがあれば、
すぐに削って落書きができてしまいます。
また、このレンガは
地方では家作りの格好の材料にされています。
長城の壁から勝手にレンガを持ち去り、
家を作る材料にしてしまう人が後を絶たないそうです。
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長城の老朽化はすすむ
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さらに、長い年月に渡って風雨にさらされ、
長城は老朽化・磨耗がすすんでいます。
総全長6700kmとはいいますが、
壁としてしっかり建っている部分は、
少なくなり続けています。
余りに壮大な建造物なので、
そう簡単には修復もできません。
「宇宙からも見える唯一の建造物」と
まことしやかに言われていた長城ですが、
実際には、宇宙からは肉眼では見えないそうです。
確かに長さはありますが、随分と細長いですからね。
とはいえ、この長城は
一見の価値がある世界文化遺産です。
長く守っていきたいものですね。
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