中国って、本当のところどうなの?

第32回
清華大学−日中学生交流会

清華大学の程近く、
五道口(Wudaokou)のイタリアン・レストランTafiにて、
日中学生の交流会が開かれました。

当日参加した中国人学生は、
日本語を学ぶ親日派学生が主流であり
とてもいい雰囲気で友好を深めました。

会場のレストランTafiは、この近辺では
珍しく美味しいイタリアンが食べられるお店です。
日本人オーナーの経営するこのお店は、
中国人スタッフの接客態度も非常に心地良いです。

ランチやディナーもいいですが、
お客さんが少なめの
夕方のティー・タイムを狙って行くのも
ゆったりと寛げていいでしょう。
Tafi Tel:010-82527533

さて、日本語を学ぶ中国人学生は、
日本に対する関心が高く、日本人の我々が驚くほど
細かいサブ・カルチャーまでよく知っています。

清華大学の博士課程で学ぶ友人は、
日本のアニメや漫画を通して
日本に興味を持ってくれました。
そして、いつの間にか日本語まで
ある程度話せるようになっていたそうです。
因みに、彼の一番のお気に入りは、
「ふしぎの海のナディア」(庵野秀明監督)だそうです。

日本のアニメや漫画は、
世界最高レベルの質と幅を誇ります。
情報感度の高い世界の若者は、
驚きと敬愛の念を持って
これらの情報に接してくれているのです。

他にも、日本のアイドル事情に精通している
中国人学生や、映画や伝統文化などを
理解している学生までいます。

「Kinki Kidsはすでに26才だからKidsじゃないね」とか、
「少年隊はすでにオジサン隊だよ」など、
お互いに笑い合える内容が、
中国語・日本語で展開されます。

日中関係に全く影響を与えない会話が
ひとしきり盛り上がったところで、
今回の会合はお開きとなりました。

こうした草の根レベルの友好を
これからも育てていきたいものです。

日中の国家関係はいまだに緊張していますが、
どうか2国間の国家戦略を誤らないで欲しいと思います。
政治家が戦略を誤ると、
こうした民間レベルの努力(戦術)を全て破壊します。
「戦略の失敗は、戦術では取り返しがつかない」のですから。


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