中国って、本当のところどうなの?

第34回
世界遺産の旅−頤和園

頤和園(Yiheyuan)は、北京市中心部から
北西に15キロほどいったところにある
清朝時代の大庭園です。

頤和園
施設通し入場料:大人50元、学生半額

12世紀から造園が始まり、
清朝末期に西太后が完成させたといわれています。
総面積290万平方メートルといいますから、
かなりの広さです。

東京ドーム(46,755平方メートル)に換算すると、
なんと62個分になります。
そして、東京の山手線の内側21分の1にもなります。
(別に換算しなくてもいいんですけどね)

さて、広い敷地に100以上の建物を有する頤和園を
しっかり観て周れば1日はかかります。
駆け足で周っても半日はみておいた方がいいでしょう。

ここまでのアクセス法は色々ありますが、
北京市中心部からタクシーで行くなら60元(840円)、
地下鉄とタクシーの併用なら30元(420円)
といったところでしょうか。

因みに、私は清華大学から自転車で行きましたので、
交通費は無料でした。また、片道20分ほどでした。

こちらの昆明湖は、
広大な頤和園の4分の3を占めます。
実は、数百年かけて平地を掘りまくって造られた、
人工の湖なのだそうです。
万里の長城もそうですが、中国の皇帝のやることは
大変なスケールの大きさです。

ここで昆明湖を造るために掘り出された残土は、
湖畔に盛り上げられ、万寿山となりました。
掘った土で人工の山も作ってしまったのです。

もともと湖と山があった場所に庭園を作ったのではなく、
全てを造ってしまったという訳です。
そう知って観に行くと、
なかなかに感慨深いものがあります。

しかし、この庭園には暗い過去もあります。
1860年に、英仏軍に焼き払われてしまったのでした。
その後、1888年に西太后が軍の資金をかなり流用し、
ここを修復したそうです。

清朝のアヘン輸入禁止に対して
イギリスがしかけた侵略戦争(1840-1842)を
とやかく言う中国人は殆どいません。
無茶苦茶な理由の侵略ですが、
世代が交代するにつれ、人々は気にしなくなるのですね。
第2次大戦の話も、いずれは下火になるでしょう。


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