中国って、本当のところどうなの?

第35回
世界遺産の旅−頤和園・万寿山歩き

頤和園の昆明湖を望む万寿山の裏山は、
観光客が比較的少なめな穴場スポットです。

団体のツアー客などは、昆明湖をさっと観てまわり、
万寿山の一番目立つ建物・仏香閣を流すというのが
お決まりのパターンです。

しかし、この見方ですと広さは実感できるのもの、
せっかく皇帝・皇后の暮らしていてた頤和園を訪れたのに、
あまりに忙しなく寛げません。

ここは一つ、万寿山の裏側まで
山歩きをしてみてはどうでしょうか?
また、西太后も毎日のように楽しんだと言われる
昆明湖での舟遊び「もどき」もいいかもしれません。
寒くなければ、遊覧船にのるかボートを借りて
湖上でゆっくりしてもいいでしょう。

昆明湖からみて万寿山の裏山に、
チベット仏教などの建築郡があります。
ここをゆっくり観て回るのも、
北京の雑踏を忘れられていいものです。

万寿山の山頂の宗教建築の中には、
西太后が厚く信仰していた観音仏が安置されているそうです。
多くの政敵を殺し、陰では皇帝以上のパワーを持ち、
48年間に渡って政治に影響を与えた西太后は、
観音様に生まれ変わることを望んでいたそうです。
かなり自分勝手な話に聞こえますけどね。

いまでも、多くの中国人女性は
結婚しても共働きを望む人が多いようです。
こうした男勝りでタフな性格は、
歴史的にも中国女性の気質の一つなのでしょう。

頤和園は、中国の朝廷建築の粋が見られる庭園です。
駆け足でみるのでは味わいつくせないので、
時間がある時に、ゆっくりと
寛ぎに行ってみてください。


←前回記事へ 2005年10月30日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ