中国って、本当のところどうなの?

第39回
北京のタクシー事情

現在、北京には主に3種類の価格帯のタクシーが
存在しています。

(1)1.2元
(2)1.6元
(3)2元

基本料金はみな10元からスタートですが、
時間や距離でメーターが上がる際に、
それぞれ異なる料金が加算されるのです。

最も安い1.2元のタクシーは、
ここのところ余り目にしなくなりました。
主流になっているのは1.6元のタクシーであり、
街中で捕まえられるタクシーの殆どがこれでしょう。
2元のタクシーも、街中には余り走っていません。

さて、ここで興味深い現象がみられます。
同じ1.6元のタクシーでも、
昔ながらの赤いタクシー(古く汚い)と
韓国の現代(ヒュンダイ)製の
新しいものとが混在しているのです。

古いタクシー
新しいタクシー

当然、普通の感覚の人であれば、
「同じ価格であれば綺麗で快適な車がいい」
ということになり、
古く汚い赤タクシーは倦厭されがちです。

タクシー乗り場でも、
新車のタクシーには乗り手がすぐに付きますが、
古いタクシーですと、すすんで乗りたいという人は
少なくなっています。

また、タクシーに乗る際に、
中国人と日本人とでは大きな違いがあります。

通常、日本人はタクシーに乗る際に、
一人で乗るのであれば「後部座席」に乗りますよね?
しかし、中国の人々の多くが、
タクシー運転手の隣の「助手席」に座るのです。

中国人に理由を聞いてみると、
「横に座らないと悪い気がする」
「前後だと話しづらい」
など、運転手との関係を気にしているのでした。

実際、中国の人はタクシーに乗ると、
とても親しげに運転手と語り合います。
国民性の違いといいますか、
知らない人とでも気軽に話す大らかさが、
中国の人々にはあるのです。

中国に行ったら、
一人でも運転手の横に座ってみてください。
中国語の練習にもいいですよ。


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