中国って、本当のところどうなの?

第41回
世界遺産の旅−故宮

北京市の中心に位置する
故宮(Gugong)を訪ねてみましょう。

故宮は中国を代表する世界遺産の一つです。
歴代の皇帝たちがここで暮らしました。
日本の26倍の国土を持ち、
10倍の人口を擁する中国の中心地だったのです。

中国の人々の間でも故宮の人気は高く、
国慶節(建国記念日)には約5万人が
ここを訪れたそうです。
東京ディズニーランドと同じ位の人出ですね。

北京市は、この故宮を中心に
街の区画ができあがっており、
いまでもその名残が随所に見られます。

東京の山手線のように、
北京中心部をぐるっと回る地下鉄2号線は
故宮の市街を囲むようにしてあった
城壁のあとを通っています。
その駅名を見れば、
そこがかつて城壁の門であったことが分かります。

青いラインが地下鉄2号線

18駅ある地下鉄2号線ですが、
そのうち11駅に「門」という名前が付いていますね。

故宮へのアクセスは、
地下鉄1号線の「天安門西」か「天安門東」が便利です。
タクシーですと、故宮の目の前では停車できませんので、
結局、駅からと同程度の距離は歩かなければなりません。

天安門

故宮(紫禁城)の玄関口にあたる天安門です。
毛沢東の写真がかかる、とても有名な門ですね。
ここの門をくぐって、故宮の午門まで行くのには
入場料が必要ありません。

紫禁城の中を見て回ると、
3時間程度は必要ですので、
時間が無い方は、天安門から午門まで歩き、
その雰囲気だけを楽しんでみてもいいでしょう。

天安門では、毛沢東の大きな写真の下をくぐります。

天安門を抜けると、前方には紫禁城の入り口である
午門が見えてきます。

午門
入場料:大人 混雑期60元 閑散期40元 学生半額

紫禁城は、
明朝・清朝と2つの封建王朝の皇居でありました。
1407年に着工し、1420年に竣工したそうです。
1924年に最後の皇帝・溥儀が権力の座を降ろされるまでの
約500年の間に、24人の皇帝がここで暮らし
行政を司っていたのです。
総面積は74万平方メートルにもなり、
おなじみ東京ドームの約16倍の広さです。

紫禁城内部の南北総延長は960メートル、
東西は750メートルということです。
そして、城壁の外側をぐるっと濠が囲みます。

故宮のお濠端

また、故宮の中には約9000間という
気の遠くなる程の数の部屋があります。
世界的に見ても、最大規模の古代宮殿でしょう。

明日に続きます。


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