中国って、本当のところどうなの?

第44回
パンダだけじゃない、北京動物園

熊猫館でパンダにすっかり
メロメロになったお客は、
いよいよ広い北京動物園内を徘徊し始めます。

日本でも人気のレッサー・パンダです。
常に人に見られているというストレスからか、
ひたすら飼育舎の中を2匹で
グルグルと周っています。
お尻をプリプリ振りながら歩く様は可愛いのですが、
狭い敷地をひたすら歩く彼らの姿には、
心が痛みます。

人間にとって動物園とは
普段目にできない様々な動物を見ることのできる
貴重な場所ではあります。
しかし、当の動物たちにとっては、
怖い人間たちがひっきりなしに監視に訪れる
狭い「監獄」でしかないのでしょう。

園内にある池には、
多くの水鳥が飼育されています。
人間に慣れた鳥たちが近寄ってくるので、
お客も楽しんでいます。
本当は動物たちに餌をあげてはいけないのですが、
ルールは形骸化しています。

北京の秋冬はかなり冷えますので、
アフリカなど熱帯からつれて来られている動物は、
かなりしんどいのではないでしょうか。

北京動物園の全体的な感想ですが、
「広く多くの動物がいる」ものの、
「魅せ方が下手」であるようです。
「お客に見せる、お客を魅せる」という点において、
中国はまだ全体的にレベルが低いです。
世界各地の動物園を見た人には、
「何か物足りない」という印象を与えるはずです。

とはいえ、
持っているものはなかなかのものなので、
園内のデザインや
知的エンターテイメント性を高めていけば、
お客を惹き付けて止まない
動物園へと進化できるでしょう。
今はまだその途上にあります。

北京動物園は、土日祝日は大変に混むそうです。
できれば、お客の少ない平日を狙っていくと
造園も綺麗な園内をゆったりとした気分で楽しめます。
あまりに混んでいると、動物を見に来たのか、
人間を見に来たのか分かりませんからね。


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