中国って、本当のところどうなの?

第45回
日本人にとっての中国語学習

よく「中国語は難しい」という声を耳にします。
確かに日本語にはない発音や
声調の変化などありますから、
中国語の習得は「簡単なことではない」でしょう。

しかし、諸外国の中国語学習者と比べると、
われわれ日本人は、かなり恵まれた
言語的なバックボーンを持っています。
というのは、日本人は「漢字が使える」のです。

この「漢字が使える」というのは、
中国語の学習において、大きなアドバンテージです。
一から中国語を学習する日本人でも、
実は、本当に「一から」という訳ではないのです。

欧米・南米・アフリカなどから
中国に来ている留学生に聞いてみると、
皆一様に「漢字が難しい」と感じています。
彼らにとっては、この奇怪な文字を覚え判読し、
書きこなすことは、大変な労力を要するのです。

それに引き換え日本人や韓国人は、
ある程度の漢字の素養がありますので、
割りとすんなり中国語の学習に入っていけます。

日常生活において漢字を使う日本人でも、
生まれてすぐに漢字ができたわけではありません。
小学校などから漢字の勉強を始め、
ある程度の時間と労力を投資して
漢字を体得してきたわけです。

そして、日常生活の中でも
繰り返し漢字を使う訓練を自然と行い、
いつの間にか「使いこなせるようになっていた」
と感じるところまで到達しているのですね。

漢字圏外の学習者は、
我々が小学校からやってきたことを
中国語学習を始めて「一から」開始するわけです。
それは大変なことでしょう。

また、中国語の文法は日本語というよりも
英語に比較的似ているわけですが、
英語ほど複雑な文法表現は多くありません。
少し英語の文法力がある人であれば、
中国語の文法はとっつきやすいでしょう。

最後に、リスニング、スピーキングは慣れの問題です。
漢字が分かる利点を活かして、
どんどん中国語に溶け込んでしまいましょう。

留学して日本人同士でいるのは好ましくありません。
少し中国語ができるようになったら、
中国人のネイティブと関わる時間を
極力増やしていきましょう。

赤ちゃんのような中国語でも、
「話したい」という意思が伝われば、
多くの中国人は親切に教えてくれます。
外国人とのコミュニケーションが楽しくて、
何かと教えたがる中国人も多いです。

積極的に中国人と関わり、
日本への誤解や偏見も解いていきましょう。


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