中国って、本当のところどうなの?

第58回
中国建築:新築でも欠陥続出

私が暮らすのは、
清華大学の留学生寮です。

皆さんご存知の通り、
清華大学は中国のトップ・スクールです。
しかし、ここ清華大学でも、
残念ながらクオリティ・コントロールはかなり杜撰です。

留学生寮の外観です。
ぱっと見は新しくて綺麗ですね。
ですが、ひとたび中に入ってみると、
その「欠陥」ぶりが良く分かります。

廊下の天井には、
随所に天板が外れた場所があります。
空調から垂れる水で、天板がカビてしまったのです。
「やっつけ仕事」の顛末が、
新築でもこうして現れています。

カビたまま放置されている天井です。
この部屋の住人は、
毎日これを見るたびに気分が悪いことでしょう。

ここでは、何か問題が発生しても、
その場しのぎの対処しかなされません。
抜本的な問題には触れないのです。

そもそも、新築で「お湯が頻繁に出なくなる」
乾燥した北京なのに「カビが大量発生」
壁の随所に「ひび割れ」が確認できるなど、
建設段階での問題が多いのです。

(1) クオリティ・コントロールの欠落
(2) 粗利益を増やすために、手抜き工事をする
(3) 中国人の適当さ

こうした中国の欠陥建築の問題点を見ていくと、
「その場しのぎ」な性格が随所に垣間見れます。

適当でない中国人もいるにはいますが、
大部分の中国人は、肌理の細かい仕事ができません。
そもそも、予見可能なリスクであれば、
発生を未然に回避することは可能なはずです。

建設段階から
「こりゃ問題が起こるだろう」と明白なのに、
そのまま「えいや!」と推し進めてしまう辺り、
自分の仕事に対する責任感やプライドが足りないのです。

日本人と仕事をしたことのある中国人に、
「日本人は細かいことまでうるさい」と言われました。
しかし、今の日本製品・サービスの質の高さがあるのは、
日本人の「職人気質」な性格からです。

中国人の「適当さ」を仕事で続けていれば、
いつまで経っても「中国=粗悪」
というイメージは払拭できないでしょう。


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