中国って、本当のところどうなの?

第64回
断崖にかかる懸空寺を歩く

昨日からの続きです

懸空寺に入りその建物を間近で見てみると、
極彩色であることが分かります。

懸空寺入場料:大人60元 学生半額

中国のお寺の中には、
日本のお寺に比べると、
色彩の強いお寺が多いかもしれません。
国や宗派による美意識の違いでしょうね。

柱などに施された彩色・図柄を見てみると、
意外にも雑な感じであることが分かりました。
これなら私でも描けそうです。

建物間を渡るには、
こうした粗末なつくりの橋を渡っていく必要があります。
高いところが苦手な人には、ちょっと怖い造りです。
お寺の下の地面までは、数十メートルありますからね。

寺の歩道部分を支えている軒下です。
その下は断崖であり、
落ちればまず助からないでしょう。

歩くと木製の廊下はきしみます。
すぐそばにいた中国人が
どれぐらい揺れるものなのか興味を持ったのか、
突然、ジャンプを始めました。

彼と一緒に落ちるのは嫌なので、
すぐに私は建物が岩場に乗っている部分に
避難しました。

お寺の中は、参観の道順が決まっています。
外国人の殆どは、比較的これを守りますが、
中国人の中にはルールを無視する人たちもいます。

数十センチしかない廊下を逆走して、
周りの人に迷惑をかけている人もいました。

「すみません、道順を守ってください」
「ちょっとそっちの方が見たいんだよ」
「分かりますが、危ないので道順に進んでください」
「あんたどこの国の人だよ?!」
「ここで国とか、関係ないでしょう」

大人でも子供のような振る舞いをする中国人には、
いつもながら疲れさせられます。

さて、この懸空寺は、
今のところ世界遺産には登録されていませんが、
いずれ文化遺産として登録されるのではないでしょうか。

その奇抜な景観、スリリングな体験は
ここを訪れた人の頭から離れないことでしょう。


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