中国って、本当のところどうなの?

第68回
地下300メートル、ジュラ紀の地層を歩く

昨日からの続きです

地上から地下300メートルまで
ノン・ストップのエレベーターを垂直に滑降すると、
そこは外界の音がまるで聞こえない「地下世界」でした。

地下に降りてすぐ、この鉱山列車に乗って、
採掘現場があった場所まで向かいます。
その移動距離、なんと2,500メートル。
地下坑内を鉱山列車はひた走ります。

ディズニーランドの
ビッグ・サンダー・マウンテンなどより、
よほど臨場感があります。
なんといっても本物の炭鉱ですからね。

坑内には、こうした横道がいたるところにあります。
地下300メートルのジュラ紀の地層に、
蟻の巣のように道が張り巡らされているのでしょう。
ちょっと想像するだけでも、なんだか興奮しませんか?

鉱山列車はこうした道を
休むことなく目的地までひた走ります。

鉱山列車を引っ張るのは、この機関車です。
かつては多くの工夫が、
この鉱山列車に揺られ、
同じようにして現場に向かったのですね。
どんなことを考えていたのでしょうか?

故郷に残してきた家族のこと、
外界で待つ妻や恋人のこと、
仕事の後に入るお風呂のこと、
お金を儲けた後の使い道などなど・・・

しかし、彼らの儚い夢は、
鉱山事故などであっけなく消え去ることもありました。

炭鉱が稼動し始めた当時、
非常に原始的な方法ですが、
全ての仕事は「人力」で行われていました。

この過酷な作業により、
多くの工夫たちが命を落としたといいます。

いまでは、人間が掘り進める代わりに、
こうした機械が採掘を代行してくれています。
映画「マトリックス」に出てくるマシンのようですね。

ここを訪れた記念に、
その辺に落ちている小さな石炭を持ち帰ることができます。
清華大学の女子大生たちも、
嬉しそうに「お気に入りの一つ」を手にしていました。

「石炭と女子大生」、
なんだか「ヒゲとボイン」みたいな
妙な取り合わせですね。


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