中国って、本当のところどうなの?

第82回
適当な不動産紹介業者に気をつけろ!

昨日からの続きです

「我愛我家」のように、少し知名度がある業者でさえ、
「お客の好みによって登録物件を検索する」というより、
「各エージェントがよく知っている物件に、
 紹介される物件が偏る」という点が
中国ではあるようです。

また、紹介物件の検索の適当さだけでは済まず、
露骨に悪質な業者も多く存在します。

先日、新築の物件を紹介され、
あるエージェントと共に見学に行きました。

外観・内装はそこそこ綺麗であり、
地下鉄の駅からもそう遠くない距離にあります。

「まぁまぁかな」と思える物件でしたが、
仲介業者の適当さに、
ここを契約するのは避けました。

業者には、色々と質問をして、
その「真贋」を見定めてみる必要があります。

まず、「最寄駅からはどれぐらいの距離ですか?」
との問いに、「3分ぐらいです」との答えがありました。
「でも3分では無理じゃないですか?」と問うと、
「んー、では5分ぐらいです」との答え。

この物件、客の問いかけによって、
距離が変わるのです・・・

実際に歩いてみると、
大人の男性の足でも7分はかかると分かりました。

また、部屋の中を覗いてみると、
新築なのでなかなかに綺麗でした。

「いくつかの物件を見比べたい」という
客の要望とは裏腹に、
「いますぐ決めないと、他に借り手がつく」と
エージェントは執拗に契約を迫ります。

「この広さの物件だと、暖房の費用は月に1000元はかかる、
 それを大家さんが負担してくれるんですよ」
と甘い言葉を囁いてきます。

しかし、北京で暮らす友人に聞いてみると、
100平米で毎月1000元の暖房費は、明らかに「嘘」でした。
同程度の広さの物件でも、高くて数百元とのことです。

仲介業者が信用できないので引き返すと、
今度は携帯のメッセージで
「朋友(ともだち)」攻撃です。

「親愛なる朋友、契約金だけ払ってほしい。
 他にも部屋が必要な友人を紹介して欲しい。
 友達の友達は皆友達。」
などと抜けぬけと書いてきます。

中国で気軽に「友達」と呼んで来る人には、
気をつけた方がいいですね。
(白タクもこの手の客引きが多いです)

私の親しい友人の例では、
韓国系の仲介業者から連絡があり、
「いい物件がある。いつから入る?」と
まだ見てもいない物件の契約を迫られたそうです。

中国でまともな仲介業者を探すのは困難ですが、
できるだけ多くの物件・業者を見比べて、
納得のいく部屋を探すようにしましょう。


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2005年12月16日(金)

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