中国って、本当のところどうなの?

第81回
中国での部屋探し

清華大学内の学生寮の欠陥
その対応に嫌気がさした留学生は、
次第に学外で部屋を探し、移りつつあります。

今回は、「中国での部屋探し」について
考えていきましょう。

中国にも、日本にあるような賃貸住宅紹介業、
不動産紹介業は存在します。

いまでは、
インターネットでも情報を検索できるようになっており、
日本とさほど変わらない「印象」を受けることでしょう。

清華大学・北京大学のお膝元である
五道口の近辺には、大学諸機関が集まっており、
この辺りには留学生も多く滞在しています。

こうした外国人が多いエリアには、
「部屋を高く貸すことができる」ということで、
外国人向けに賃貸料が
高く据え置かれた物件が多いようです。

では実際に、多くの仲介業者の一つである
「我愛我家」を訪ねてみましょう。

我愛我家

入口を入ってみると、
街でたまに見かけるこのロゴと、
「コンピュータでサクサク検索しますよ」という
ノリで事務員が待っています。

しかし、実際の業務は
「コンピュータでサクサク検索」とは程遠く、
石器時代のようなマニュアル業務になっています。
受付のコンピュータは、単なるイメージ作りなのでしょう。

また、中国の不動産紹介業者のオフィスには、
実際の取引の過程が
フロー・チャートで示されているところが多いです。

こうしたフロー・チャートは、
無用なトラブルを避けるほかに、
お客の安心感を得ることを目的として
掲げられているのかもしれません。

「ビジネス・モデルの一部を
 簡単に教えてしまっていいのかな?」
と少し心配になりますが、それは杞憂でした。

中国での部屋探しは、
図のように整然とは物事が流れず、
そう簡単にはいかないのが現実です。

むしろ、図式化されたプロセス・マップのように、
実務が整然と流れる会社を作ることができれば、
「違いの分かる」お客がしっかりつくことでしょう。

結局のところ、
コンピュータは「連絡先を登録する箱」
としてしか使われていません。
「場所」「家賃」「面積」「築年数」「間取り」
など、お客の好みで、
瞬時に検索ができるようにはなっていませんでした。

「客の好みに近いかな」という物件を、
各エージェントが「思いつきで紹介している」のが実状です。

明日に続きます。


←前回記事へ

2005年12月15日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ