中国って、本当のところどうなの?

第83回
清華大の中国人学生に日本語を教える

先日、清華大学の国際交流サークルAICEの
中国人メンバーから連絡があり、
「中国人学生に日本語を教える会を作りたいので、
 手伝って欲しい」と打診されました。

このAICE、中国人学生300人、
留学生300人が登録している、割と大きなサークルです。
学外の法人などからも協賛がついており、
非営利のサークルとしては、資金も豊富にあるようです。

他の日本人とも話してみたのですが、
「将来、中国社会のキー・パーソンに育っていく
 清華大学の学生たちに、
 日本をよりよく知ってもらうことは
 とても意義のあることだ」と考え、引き受けました。

この会合は、「日本語を話すコーナー」ということで、
「日語角」という名前がつきました。

試験的に、2005年の11月中旬−12月上旬の間、
毎週木曜日の夜に数回にわたって開催してみました。

こうした会合はしっかりした運営体制と
会合に明確な指針が無いと
次第にガタが来てしまいます。

日語角の目的として、
「日本語を通して中国人に中国のことを話してもらう」
という軸をまず設定しました。

これは、日本人の参加者に
「中国のことを清華大生から教われる」
というメリットを出すためです。
日中の参加者のどちらかだけが得をするのではなく、
やはり、Win-Winの関係でないといけませんよね。

そして、日中それぞれの参加人数を
「10人まで」と限定しました。

両者の参加人数を揃えることにより、
ほぼOne on Oneでの、
きめ細かい対応が可能になります。

参加者のバランスが
「2:1」位までは会話として成立ちますが、
「3:1」以上の差になってくると、
もはや会話ではなくなります。

また、事前に各回の日語角のテーマを決めておき、
話の軸がぶれないように注意を払っておきました。

下手に政治的・歴史的なことに話が流れると、
つまらない事態に発展する恐れがありますからね。

参加してくれた日本人は、
清華大学の関係者だけでなく、
近隣の北京大学、語言大学などからも
わざわざ足を運んでくれました。

これは、「清華大学の中国人学生」
というブランドの他に、
「日中の相互理解を促進する」という志に
共鳴してくれる日本人がいたから実現できたことです。

蓋を開けてみると、
事務方の不手際が多くあったものの、
参加者の多くは満足してくれたようです。

「楽しかった」「また来ます」と伝えてくれた
日中の参加者の声が、なにより嬉しいものでした。

明日に続きます。


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2005年12月17日(土)

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