中国って、本当のところどうなの?

第84回
清華大生の力量は?

昨日からの続きです

中国人の大学院生が発起人となって始めた「日語角」、
私が運営スタッフとして参画した目的は、
大まかに以下の3つの理由がありました。

(1)日本人・中国人の相互理解をすすめる
(2)清華大学内のネットワークを広げる
(3)清華大学の中国人学生の実務能力を見定める

まず、(1)と(2)に関しては、
ほぼ当初の目的に近い成果を得ることができました。

また、(3)ですが、
これもサンプル数は少ないものの、
「清華大学の中でも活発な中国人学生」と協働してみて、
身近に観察することができました。

結論からお伝えすると、
清華大学の中国人学生の能力は、
「個人の学習能力は総じて高い」ものの、
「複数で何かを作り上げていく実務能力はかなり低い」
と感じました。

まず、第1回目の日語角の直前に、
発起人であった中国人2名のうちの1人が
何の説明も無くいなくなりました。
そう、ドタキャンです。

自ら手伝いを依頼した日本人スタッフに対し、
何の説明もしないあたり、
なんとも中国的というのでしょうか。

発起人のドタキャンに呆気に取られながらも、
残された中国人スタッフ1名(のち2名に)を
何とか助けるため、日本人スタッフ3名は、
できるだけのサポートを行いました。

しかし、合計4回の日語角を進めるうちに、
中国人スタッフの実務能力が
極めて低いことが判明していったのです。

まず、名簿フォーマット作成、
毎回のテーマ設定、的確な事務連絡など、
「自らやります」といっていたことすら
まともにできないのです。

結局、小さなことも全て日本人スタッフがフォローし、
毎回ヒヤヒヤしながら日語角を運営していった
というのが実状でした。

「加藤さん、日語角を大きくしたいのです。
 ずっと続く、伝統的なものにしたいのです」

中国人学生の「何かをやって名を残したい」
という気持ちは分かります。
しかし、地道で具体的な業務を遂行できるだけの
「きめ細かさ」「業務遂行力」「時間感覚」が低いのですね。
どうしてもまだ「学生さん」なのです。

こうした清華大学の中国人学生との協働を通し、
また一つ、「中国の本当のところ」を
垣間見ることができました。

今後は、
彼らを「どう育て、協働していけるか」をテーマに、
中国での活動を続けていきます。


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2005年12月18日(日)

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