中国って、本当のところどうなの?

第86回
天檀公園−祈念殿の形状の変遷

昨日からの続きです

天檀公園の広い園内は、
造園も見事で北京の雑踏を忘れさせてくれます。

ツアーでせかせかと周るのではなく、
ゆっくりと時間をかけて
天檀公園の緑を「感じにいく」のもいいものです。

(とはいえ、同じ世界文化遺産の故宮と比べると、
 文化的な刺激では見劣りしてしまいますが)

天檀の中には、樹齢500年を越す老木まであります。
多くの人を見守りながら、
ずっとここで待っていてくれたのですね。

そして、これからも人々が通り過ぎていくのを
じっと見届けてくれるのでしょう。

ひょっとしたら、
この樹は今生きている人々よりも、
ずっと長生きしていくのかもしれません。

1420年、明朝の時代に建てられた天檀ですが、
それ以前からも、皇帝や種族の長は
天に祈ることはしていたようです。

祈念殿の形態でも、様々なものがあります。
天檀公園の中にある、展示館を覗いてみましょう。

まず、こちらは天檀の中でも最も有名な
現在の祈念殿の模型です。

2005年5月7日から、2006年4月30日まで、
この祈念殿は修復工事のために、
残念ながら参観することができません。

天檀公園の中に入ってみないと、
修復工事をしているのかどうか分からないあたり、
「中国らしい」というのでしょうか。

事前に知らせず、入場料をしっかり徴収した後に、
「今は見せることができません」という告知の仕方に、
中国人の友人も腹を立てていました。

さて、これは中国で確認されている最古の祭壇だそうです。
いかにもプリミティブな形状ですね。

続いて、少し時代が過ぎると、
こうした藁葺き屋根の祭壇の下に、
屋根を設けた殿堂が作られています。

さらに時が過ぎると、
かなり大規模な祈念殿が建てられていた事が分かります。

こちらはかなりメカニカルな印象を与える祈念殿ですね。
これが現存していたら、
有名な観光名所になっていたのではないでしょうか。

なんだか、日本のお城に近い形状にも見えますね。


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2005年12月20日(火)

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