中国って、本当のところどうなの?

第89回
北京のクリスマス・イルミネーション

中国でも街のあちらこちらで
クリスマスのイルミネーションを見ることができます。

もともと、「世間体がいいこと」や
「ポジティブ且つ派手なこと」
が好きな中国の人たちには、
「明るく楽しいクリスマスの飾り付け」は
好意的に受け入れられる要素を備えています。

こちらはヨーロッパの
クリスタル・メーカーによる
ブランディングを兼ねた展示です。

国外に自由に出られない中国の人々にとっては、
こうした文化の違うヨーロッパの風習は、
興味を引いてやまないものでしょう。

北京の中でもトップ・クラスのホテル、
Grand Hyattのロビーにあるクリスマス・ツリーです。

利用者は殆ど外国人ですが、
本場のクリスマスを知っている人々にとっても、
「これはなかなか綺麗だな」
と思える風格を持ったツリーですね。

ホテルの外の街路樹にも、
綺麗なイルミネーションが施されています。

押し付けがましいまでのケバケバした電飾ではなく、
シンプルな色でまとめられた気品ある光には、
海外の人々のセンスの流入が感じられます。

日本では、銀座や表参道などをはじめとして、
こうしたイルミネーションは
かなり板についてきた感がありますね。

しかし、日本でも一昔前を振り返ってみれば、
こうした電飾などは、
かなり「下手くそで稚拙な感じ」
だったのではないでしょうか。

「人まね」や「模造技術」の長けている中国ですので、
海外にいいものがあれば、以前の日本のように
すぐに自国に取り入れ、
急速にキャッチ・アップしていくように思えます。

さらに、国民所得と同様に、
中国人の美的センスも
目覚しい向上が始まっていますので、
10年、20年もすると、都市部では
次第に「中国的な変なセンス」は影を潜め、
諸外国と肩を並べる「風格のある街」にまで
変貌していくのだろうと予感させます。

所得も増え、
生活全般のセンスが向上している巨大市場には、
ビジネス・チャンスが無数にあるように思えます。


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2005年12月23日(金)

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