中国って、本当のところどうなの?

第97回
中国の車窓から:塘沽〜北京

昨日からの続きです

天津の港町である塘沽(Tanggu)から、
北京に戻るには、電車一本で2時間半程度です。

塘沽(Tanggu)駅です。
長旅のために、たくさん食料を抱えた人も
ちらほら見かけます。

発着電車を待つ控え室です。
大きなホールに、電車を待つ人たちが多く集まります。

中国の多くの駅では、日本の駅のように、
少し早めにホームに入って
電車を待つということができません。

乗車時間の少し前になって、
ようやくホームに入っていけるようになります。

首都北京へ向けて走る電車は、
他の地域からも沢山の人々が利用していますので、
安い料金の座席から埋まってしまいます。

空席が無い場合、
「自由席(指定なし)」扱いでの乗車になりますが、
さすがに2時間半の立ちっぱなしは辛いものです。

ここは一つ、少し料金が高めの
軟座(ソフト・シート)の列車も経験しておきましょう。
(とはいえ、30元程度(約450円)なので、日本人には安いです)

軟座の列車は、4人で1ボックスとなるような配置です。
座席間の空間もゆったりしており、
長旅には、やはり軟座がいいでしょう。

軟座の通路には、絨毯までひかれています。

トランプに興じている親子です。
軟座のサイド・テーブルは、
硬座のものよりもやや広めです。

北京駅にあと15分ぐらいというところで、
突如、通路にしかれた絨毯が動き出しました。

様子を見てみると、「妖怪絨毯巻き」ならぬ
掃除のおばさんが引っ張っていました。

おばさんは「はい、どいてどいて、足どかして」
と客に構わず掃除を始めます。

この辺りのサービスが、
まだ中国では「なんだかなァ」というレベルです。

北京駅についてみて驚いたのが、
電車のホームに車が止まっていることでした。
聞けば、政府の要人を待っている車とのこと。
この国では力を持っていると、
駅のホームにまで車で送迎させられるのですね。

さて、2005年の「中国留学のすすめ」は、
これにて終わりです。

明日から新年になりますが、
今後ともご愛読のほど
宜しくお願い申し上げます。

それではみなさん、良いお年をお迎えください!

北京より 加藤嘉一


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2005年12月31日(土)

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