中国って、本当のところどうなの?

第103回
世界最大の広場:天安門広場

長い歴史と文化を誇る中国ですが、
近現代において重要な出来事が幾つも起こった
象徴的な場所に、天安門広場があります。

街並みの急速な近代化がすすむ北京ですが、
この広場を訪れると、
「中国に来た」という実感が持てます。

1919年5月4日、
日本の「対華21か条要求」に不満を持つ学生らが
ここで抗議デモ(五四運動)を行いました。

また、1949年には毛沢東を中心として
「中華人民共和国建国式典」が盛大に行われた場所です。

最近では、1989年6月4日、
民主化を求める学生や労働者と
政府(人民解放軍)とが衝突した
「六四事件」などが記憶に新しいでしょう。

上空から見た天安門広場です。
南北880メートル、東西500メートル、
44万平方メートルの面積があります。

長安街をも含めると、
100万人もの人々を収容できると言われています。

紫禁城(故宮)の南側の入口に当る天安門は、
紅殻の城壁と瑠璃瓦に彩られ、
高さが33.7メートルもあります。

1420年に「承天門」として創建されましたが、
戦火により焼失してしまいました。

1651年に再建され、
その名を「天安門」と改名されたそうです。
元々は、皇帝の詔書が発布される場所でした。

1949年10月1日、
毛沢東がここで「中華人民共和国の建国」を宣言しました。
これも中国の伝統に従ったものでしょうかね。

天安門広場の中央に位置する、
「毛沢東記念館」です。

何かと世間を騒がせている中国の人民元ですが、
1元以上のお札には、彼の肖像が描かれています。

「毛沢東の私生活」(文春文庫)を読むと、
彼が皇帝のような生活をしていたことが分かります。
この本、長い漢字の役職・名前が多いので、
途中で読むのを挫折する人が多いです。

「もし私が殺されても、この本は生き続ける」との言葉を残し、
決死の思い出でこの本を綴った毛沢東の主治医は、
この本が出版された3ヵ月後に、
シカゴの自宅浴室で遺体となって発見されたそうです。

明日に続きます。


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2006年1月6日(金)

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