中国って、本当のところどうなの?

第111回
外国情報の入手手段(その他)

昨日からの続きです

さて、多くの人々が
マスコミ4媒体とインターネットから
外国の情報を入手している状況をみてきました。

では、情報の入手先として、
他の媒体にはどういったものがあるのでしょうか?

- 外国情報の入手手段(その他) -

「外交に関する世論調査」(内閣府)では、
身近なところで「外国映画」、
昨今、約1,700万人以上の日本人が
海外に行くといわれる「海外旅行」、
日本にいる外国人との直接交流である「在留外国人との交流」、
白書や統計データなどの「政府広報誌」
からの外国情報の入手比率が調べられています。

マスコミ4媒体+インターネットと比べると、
「外国映画」「海外旅行」「在留外国人との交流」
「政府広報誌」からの情報入手は、
全て10%以下と非常に低いことが分かります。

さて、「外国映画」に関しては、
諸外国の「実状を正しく判断する」ということにおいては、
表現の仕方によってバイアスがかかる危険性もあります。

しかし、諸外国に対して自国の情報を発信していく上では、
効果的な「宣伝媒体」として機能することは、
アメリカのハリウッド映画などを観れば良く分かります。

また、「海外旅行」による外国情報の入手ですが、
海外に行く人が年間約1,700万人と限られている上に、
海外での滞在日数を見てみても、
諸外国の雰囲気を「少し感じる」という程度のものです。

- 海外滞在期間推移 -
(出典:法務省の資料から国土交通省総合政策局が作成した資料)

滞在期間5日以内が59%、
滞在期間10日以内が27%程度、
滞在期間15日以内が5%弱ですから、
2週間程度以下の滞在しかしない海外旅行者が
全体の9割強という状況です。

これでは海外旅行で十分に国際関係を理解することは
難しいでしょう。

さらに、「在留外国人との交流」「政府広報誌」に目をやると
日本人は国内にいる外国人との交流が乏しく、
白書や各種統計データなどにも
殆ど目を通していないことが分かります。

テレビなどの話題性のある
マスコミ情報だけを鵜呑みにするのではなく、
まずは身のまわりにいる外国人と友達になり、
少しでもその国の人々の考え方や文化などを
肌で感じてみることが必要でしょう。

また、白書や統計資料など
客観的なマクロ・データなどに目を通してみることも
情報の整理・確認などに役立ちます。

ここ数年の白書・統計データは
ネット上でも簡単に手に入るものが増えていますので、
色々と見比べてみるのも興味深いものです。

明日も引き続き考えをすすめていきましょう。


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2006年1月14日(土)

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