中国って、本当のところどうなの?

第113回
中国の最先端映画館の状況

日本の映画館は、
世界的にみてもその料金の高さが顕著です。

しかし、中国の一部の最先端・最高級の映画館では、
日本に負けず劣らず高額な料金を取っています。

こちらは北京にある5つ星映画館
「UME北京華星」のチケット・ブースです。

日本でもお馴染みになっている
シネマ・コンプレックスですが、
ここ中国でも次第に数を増しています。

このUMEは北京だけでなく、
上海新天地、重慶、杭州にも拠点を持っています。

壁にはこうして「5つ星 映画館」であることを示す楯が
誇らしげにかけてあります。

世界中の多くのシネマ・コンプレックスが採用する
発券予約システムが、ここ中国でも採用されています。

観たい映画、上映時間、空席状況から好きな座席指定、
こうした一連の発券予約が、
他の国と同様にモニター上で行われています。

驚くべきはその料金の高さです。
最も高いVIP席ですと、
150RMB(約2,250円)ですから、
下手な日本の映画館よりも高いわけです。

道端などで堂々と売られているコピーDVDの価格が
5RMB程度からあるのに対し、
この映画館では、1人が1回映画を観るのに
最高級のVIP席で150RMBという価格設定なのです。

VIP席とは、日本にもありますが、
座席の幅が広いフット・レスト付きの
リクライニング・シートに、
飲み物や食べ物が置ける
サイド・テーブルが付いたところです。

北京の物価が日本の5分の1程度であるのを考えると、
日本人の感覚に直せば、
映画を一本観るのに1万円以上払うような感覚です。

今回、「北京バイオリン」や
「さらば、わが愛/覇王別姫」などの名作を撮っている
チャン・カイコー監督の最新作「無極 The Promise」を
試しにVIP席で観てきました。

この映画は、日本・韓国・中国の有名人気俳優が集い
中国の先端CG技術を結集してつくられた映画
という謳い文句になっています。

明日に続きます。

館内禁止事項の表示

「禁煙」「当映画館以外からの飲食物の持ち込み禁止」
などはよくある表示ですが、
「盗撮禁止」の表示があるのは、中国ならではですね。


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2006年1月16日(月)

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