中国って、本当のところどうなの?

第114回
中国人の映画館での視聴マナーは?

昨日からの続きです

UMEなどの高級シネマ・コンプレックスに
お金を払って映画を観にくる
中国人の視聴マナーをみてみると、
諸外国とは違った特性が見られます。

一般的にいって、
中国の人々の視聴マナーは、
ある程度お金を持っている層の人々でも
あまり褒められたものではないかも知れません。

映画の上演中にも携帯で通話する人々や
一緒に来た隣人と大きな声で話す人など、
静かに映画を観たい人にとっては、
かなり迷惑な人が目に付きます。

また、映画の本編が終わるやいなや席を立ち、
エンド・ロールまでゆっくりと観たい人の前を横切り、
場の雰囲気を台無しにする人が殆どです。

さて、私が今回観てきた
「無極 The Promise」に関して
最後に少しコメントしておきましょう。

配役・映像、宣伝などには
かなり力をかけていたようではありました。

 

映画の宣伝には、
こうした数通りものバリエーションに富むポスターが作られ、
多面的なストーリー性をアピールしていたようです。

また、各国から集まった役者陣はそう悪くないものの、
CGなどはハリウッドのILMなどと比べると稚拙であり、
まだ見劣りがしてしまうものでした。

そして、全体的な感想(私見)をお伝えすると、
この映画は「子供だまし」の域を出ないものでした。

数々の名作を世に送り出してきた
チャン・カイコー監督ですが、今回の作品は
「良い作品を撮ろう」と意気込んだものではなく、
「お金のために撮ったモノ」かもしれません。

「北京バイオリン」
「さらば、わが愛/覇王別姫」などで
チャン・カイコー監督のファンになった人の多くが、
「無極 The Promise」では、
期待を裏切られるのではないでしょうか。

次回作こそは、また初心に帰り
名作を撮って欲しいですね。


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2006年1月17日(火)

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