中国って、本当のところどうなの?

第130回
首都博物館(新館):紀元前のアート

古代玉器芸術精品展のフロアから螺旋廊下を降りると、
紀元前の文物が展示されているコーナーがあります。

モノによっては、紀元前1千年以上も前の展示物もあり、
どれぐらい昔のことなのか
実感として持つことは難しいでしょう。

螺旋の廊下は筒状の建物の中をぐるぐると回ります。

NYのグッゲンハイム・ミュージアムを
訪れたことのある人は、
「あそこと同じようなつくりだな」
とすぐに気がつくことでしょう。

螺旋の廊下から展示フロアに入ったところに、
このスペーシーなデザインの高杯がありました。

紀元前2-3世紀前のものだそうですが、
とても「新しいデザイン」に感じますね。

これだけシンプルで洗練されたインダストリアル・デザインは、
現代でもなかなかお目にかかることが
できないのではないでしょうか。

日本では弥生時代辺りに相当する時代ですが、
中国でも日本でも、同時代のモノのデザインが
シンプルで似ているのは面白いですね。

こちらはなんと紀元前10-11世紀のものです。

ややごてごてした感じがありますが、
日本の縄文時代の最晩期に相当すると考えると、
この時期は力強いデザインが大陸でも
主流だったことが分かります。

同じく紀元前10-11世紀のものです。

こちらも縄文土器と同様に躍動感のあるモノで、
見ているとエネルギーがもらえるようです。

日本では土器の出土が多いですが、
中国ではこうした青銅器が多く残っているようです。
いずれにしろ、大変な時の流れを経て
今日まで残った品々です。

こうした3000年も前の品々から、
現代に生きる我々がパワーをもらえるのは、
すごいことですね。


←前回記事へ

2006年2月2日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ