中国って、本当のところどうなの?

第133回
<留学準備>各大学のホーム・ページをチェック

昨日からの続きです。

興味のある大学が絞り込めた段階になると、
留学斡旋会社の情報だけでは、
次第に物足りなくなってくるものです。

いまは斡旋の業者など中間業者を通さずとも、
情報はいくらでも手に入る時代です。

では、中国のトップ・スクールである
清華大学の留学生向け情報ページを見てみましょう。

現在、こちらのホーム・ページでは、
中国語、英語、そして日本語で
各種留学情報が提供されています。

留学生を受け入れている学部・学科、大学院
語学コースの概要から申し込み手続きに至るまで
様々な情報が手に入ります。

現在、清華大学の日本語のホーム・ページは、
北京大学の日本語学科を卒業した
外国人学生オフィスの女性職員が
翻訳を担当してくれています。

直接、彼女と何度かお会いしたこともありますが、
少なくとも語学の面では非常に優秀な方です。

2005年の秋まで一度も
日本に行ったことが無かったとは思えないほど、
日本語を流暢に話し、英語もそつなく使えます。

しかし、ここで気をつけておきたいのは、
世界のどこの大学や企業、組織でも同じことですが、
ネイティブの日本人によるチェックが働いていない場合、
日本語の文章に間違いや妙な表現がでてしまうことです。

また、通常ホーム・ページの情報更新は
母国語である中国語→英語→日本語の順に行われることが多いので、
日本語のページばかりを鵜呑みにしていると、
その内容が古いものであるといった危険もあります。

中国トップ・スクールの清華大学も例外ではなく、
中国語、英語、そして日本語の順に
情報の信頼度が落ちていくと考えていいでしょう。

留学生の受け入れを行っている主要大学では、
軒並みホーム・ページで留学情報を発信していますので、
どんな情報があるのか
直接チェックしてみることをおすすめします。

中国の大学からすると、
現地の中国人学生と比べ、
はるかに高い授業料を払ってくる留学生は
とても割りの良いお客さんなのですね。

とはいえ、一度学費を貰ったが最後、
留学生の扱いはかなり適当であることがざらです。

大学や各種組織と交渉するだけの力を持った
外国人留学生会が無い学校では、
留学生個々人の苦情・要望は
聞き入れてもらえる可能性は低いです。

北京の大学において私が知る限り、
「大学公認の日本人会」として
ある程度まともな機能を果たしつつあるのは、
北京大学と北京外国語大学の2校のみです。


←前回記事へ

2006年2月5日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ