中国って、本当のところどうなの?

第155回
日本人お断りのレストラン

2005年の反日デモのニュースが吹き荒れた当時、
中国の地方都市において
「犬と日本人はお断り」という
中華料理店があったという報道がありました。

こうした報道を見聞きすると、
「中国は反日色が異常に強いのでは」と思えますが、
普通に中国で生活する分には、
日本人であることは殆ど支障になりません。

ところが、
一部の日本人が中国人一般に対して
偏った考え方を持つのと同様に、
中国人の一部の人々には
やはり偏狭な考えの持ち主もいるようです。

北京の文教地区である海淀区にある
中華料理のレストランです。

留学生の多い北京語言大学(BLCU)から
東に徒歩10分ほど行った川沿いにあります。

たまたま通りかかったこのお店、
小腹が減ったので、
一人で立ち寄ることにしました。

一見、何の変哲も無い普通の料理屋ですが
入り口を入ってすぐの柱に、
こんな標識がありました。

「日本人お断り」

「ほう、こいつは面白い」
屈折した考え方を持つことにかけては
私も負けていませんので、
この標識のかかる目の前で食事をすることにしました。

食事の味に関しては、
取り立てて書くほどのものは何も無く、
あくまで普通の料理屋です。
そう美味しくもなく、不味くもなく。

あえて特色を挙げるとすれば、
やはりそれはこのお店の老板(社長)の思想でしょう。

わざわざ店先に「日本人お断り」と掲げる辺り、
教養のある人でないことはすぐに分かります。

お店に来る日本人以外のお客へのパフォーマンスなのか、
ただ単に頭が悪いのか、
どちらにしても趣味の良い人ではなさそうです。

お店の服務員(ウェイトレス)たちは、
私が日本人だと分かっても
にこやかに応対してくれました。

むしろ、外国人ということで興味があるのか、
しきりにお茶を足しに来てくれたり、
日本語の知っている言葉を使おうとしたり、
とても愛嬌のある子達でした。

帰り際、「老板に会いたいのだけど」と伝えましたが、
「いま、忙しいみたい」とのことで
表敬訪問することは叶いませんでした。

5-60人もお客が入れば
一杯になってしまいそうな中規模のお店ですが、
次回は中国人の名前で予約を入れ、
日本人でお店を借り切ったら面白そうだなと思いました。
老板が腰を抜かすことでしょう。

仮に追い出されたとしても
大した料理ではないので、痛くも痒くもありません。
2次会の話の種にもなりますしね。

紅行湘里
電話:010-8237-5119


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2006年2月27日(月)

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