中国って、本当のところどうなの?

第163回
北京大学日本人会、全体会合に潜入

理系の清華大学、文系の北京大学、
この2校が中国を代表する大学だと言って間違いないでしょう。

大学への国からの支出のうち、
清華、北京の2大学への助成金だけで
その3分の1を占めるといいます。
中国がどれだけこの2大学を重視しているかが窺えますね。

3月最初の週末、
五道口のイタリアン・レストランTafiにて、
北京大学の日本人会による全体会合が開かれました。
会場には100人を超す参加者が集まり、
質の高い全体会合・交流会になっていたと思います。

また、会場となったTafiですが、
日本人オーナーが経営するお店です。
1年の中国留学・起業準備期間を経て、
北京で日本人によるレストラン経営で成功をされています。

現在、どの国から来た留学生にも、
五道口エリアにおいて美味しいイタリアンといえば
「Tafiしかない」と評価されるまでに至っています。
中国ビジネスにおいて、
ジャパニーズ・ドリームを具現化されている
方の一人ですね。

イタリアン・レストラン Tafi 
Tel: 010-8252-7533

さて、北京大学(以下、北大)の交流会と
他校の日本人会による交流会とを比較してみると、
北大の交流会に参加する人々の質の高さが目立ちます。

まず、会の主役である北大の学生たちですが、
他校に在籍する日本人留学生と比較すると
目的意識が明確な学生が多いように感じます。

実は、北京大学には早稲田から1年間の短期留学組が
毎年15名程度在籍しており、
日本人留学生の質をテコ入れしているのです。

彼らの内の何人かとは、
私も親しくさせて貰っていますが、
今後がとても楽しみな学生たちです。

北京大学の交流会には、
外部からの訪問客も多く駆けつけています。

北京大学日本人会を運営するスタッフは
優秀な方々ばかりなので、
彼らと交流のある各種政府機関・企業の方々も
身内のように集まってくれるようです。

敢えてマイナスの面を振り返ってみると、
開会の挨拶がやや長めの感があります。
交流会全体の流れの中で、
さらりと各種情報を挟むことが出来れば、
より参加者が寛げる良い会になるでしょうね。

せっかく、日本人経営の細やかな気配りのできる
イタリアン・レストランで交流会を開催するのですから、
直立不動の「暴走族の集会」のような雰囲気の演説は
どうもいただけません。

北大に留学する機会があれば、
毎学期1度は開催されている会合に
参加してみるといいでしょう。
きっと良いめぐり逢いがありますよ。


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2006年3月7日(火)

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