中国って、本当のところどうなの?

第164回
問題があって当たり前、中国の建築事情

中国現地向け製品の「品質の適当さ」は
つとに有名ですが、
かなり大きな買い物である「不動産」においても
持ち前の適当さは遺憾なく発揮されています。

一部、外国人向けの高級アパートや
政府高官の暮らす邸宅などは
先進国と比較しても遜色の無いものもありますが、
一般的な建築物のクオリティは、
かなりお粗末なものが多いです。

先日、私も問題が続出する清華大学の寮を離れ、
年明けから校外の新築アパート(2005年築)に移りました。

もともと、
清華大学のロー・スクールに留学する
友人が住んでいた場所ですが、
諸事情で別の場所へ移るため、
その後任として入りました。

すでに私が引越しをする4ヶ月ほど前から友人が暮らしていたため、
中国の新築物件に「ありがちな欠陥」は
かなり修理されていました。

それでも、いくつかの欠陥はあって当たり前です。



これらは私の自室の天井にかかる蛍光灯ですが、
光の灯っているものと、灯っていないものがありますね。

これは、私が操作してそうなっているわけではなく、
点灯後、「ランダムに」つく電灯・つかない電灯が分かれるのです。
おそらく、配線がどこかおかしいのでしょう。

また、私の暮らすアパートの部屋は、
引越し当初の話では100平米ぐらいの面積だということでしたが、
ある契約書には129平米、
また別の契約書には132平米と表記されています。
中国人の家主さんに聞いてみると、
130平米「ぐらい」との回答でした。
(「ぐらい」ってなによ!)

この130平米「ぐらい」の部屋を
清華大学のイタリア人留学生とシェアしていますが、
こちらは彼の部屋に「突如出現した問題」です。

壁の「内側から」自己崩壊しています。
基礎工事がでたらめなのか、
壁から何者かが生まれ出てこようとしているのか、
日本であったら大騒ぎになりそうな欠陥です。

壁に現れた亀裂くん

日本では、変な業者が建てた欠陥建築が世間を騒がせますが、
逆に、中国で日本ぐらいのハイ・クオリティの建築物を建てれば、
粗悪な品質の建築が殆どなので、
注目を浴びるかもしれません。

新築の物件でも、5年もすると
「築20年?」という風格をたたえることは
ざらにあるのです。


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2006年3月8日(水)

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