中国って、本当のところどうなの?

第165回
北京市の近未来

天安門を南下し、
前門まで付いたところを少し南東に進むと、
北京市規画展覧館はあります。
地下鉄の最寄り駅は2号線の前門です。
前門駅から徒歩2分といったところでしょうか。

北京市規画展覧館
崇文区前門東大街20号
9:00-16:00(参観は17:00まで)
月曜休館 料金:大人30元

前門から少しあるいていくと、
この長方形の展覧館が見えてきます。
地上4階建ての展覧館は、
北京市の都市計画を伝える施設だけに
建物も凝っています。

館内を吹き抜けの天井に
エスカレーターが1階から最上階の4階まで
突き抜けています。

この吹き抜けのエレベーターは
なかなかに気持ちがいいものですが、
立派な規画展覧館の建物に
展示物がやや負けている感も否めません。

中身よりも箱のほうにお金がかかっていそうです。

館内の最大の呼び物は、
3階にある北京中心部の1000分の1の模型でしょう。

模型となっている北京市中心部の街並みには、
これから建設が予定されているオリンピックの建物や
国貿地区の商業建築物などもあり、
北京市の近未来の話題をさらう建物や商業施設の
位置関係が肌で感じられます。

しかし、オリンピック施設や
建設予定の商業施設の模型が想像を刺激する反面、
すでに建設されている一般地域の建物の模型は、
かなりいい加減な作りであることも否めません。

1000分の1のスケールでの完全な模型ではなく、
国貿、オリンピック公園といった話題性のある地域だけは
しっかり作ってありますが、
他の地区に関しては、「なんとなくこんな感じ?」という
手抜き模型でもあるのです。

3階の大型模型を吹き抜け上層階に当たる
4階から双眼鏡で覗くこともできます。
北京市の近未来の街並みを
上空から視察しているようなかたちです。

都市計画や北京市の今後を頭に入れておきたい
中国ビジネスに興味のある人には、
何かしらの形で楽しめ、勉強になる展覧館ですが、
一般人受けする館ではないようです。


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2006年3月9日(木)

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