中国って、本当のところどうなの?

第166回
北京市規画展覧館

昨日からの続きです。

展覧館3階にある近未来の北京市のミニチュア・モデルは
近未来の北京市のグランド・デザインが一望でき、
ガリバーのような気分も味わえる空間です。

では、北京市規画展覧館の他の展示はどうかというと、
「どうもいまひとつ」と言わざるをえないものです。

最上階である4階には、
水道や電気などの供給計画の変遷を伝えるパネルや
「未来の家」とされる展示室があります。

この「未来の家」、
素人目にも「こんなもの実現するわけ無いだろう」
と思わずにはいられない代物です。

少なくとも、
現在の中国人の暮らし振りを知る者であれば、
近未来にこうした部屋に住む人が
一般的になるとは思えません。

2階にある故宮(紫禁城)のミニチュア・モデルです。

時間によって、
カラフルなライト・アップのショー演出がありますが、
「で、何が伝えたいの?」というところが
いまひとつ分かりません。

北京市規画展覧館に関して、
全体的にいえることですが、
本当に北京市の未来図を知りたいと思う人にとっては、
物足りない情報提供の仕方でしょう。

また、興味本位で訪れた一般の人にとっては、
さらに楽しめない展覧館となっているかもしれません。

売店を覗いてみても、
よくある模型を高値で売っていたり、
北京市の過去の都市計画に関する書籍は手に入りますが、
未来の北京の都市計画に関する情報が
巧くまとまった冊子などは扱っていないようです。

ここは、北京市の都市計画に
精通している人と連れ立って行かないと、
館内の情報を上滑りしてしまうだけになるでしょう。


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2006年3月10日(金)

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