中国って、本当のところどうなの?

第167回
北京市の食後のお楽しみ

世界的にも中国人のギャンブル好きは有名ですが、
その国民性を巧く利用した税収アップの施策が
中国にはあります。

こちら、
中級・高級のレストランだと貰うことのできる領収書です。

企業が経費として食事などを落とす場合、
お店が発行する領収書だけでなく、
こうした北京市政府公認の領収書が必要になってきます。

この領収書システムの巧いところは、
企業の人々だけでなく、一般のお客にも
この領収書をしっかりお店から受け取って貰うようにするための
「仕掛け」がしてあるところです。

領収書の右上に、「奨区 Award Area」という欄があります。
ここには、削ると「当り・はずれ」が分かる
銀色のスクラッチ部分があり、
中には賞金が隠されているのです。

食後、領収書で「運試し」ができるこのシステムは、
中国人のギャンブル好き、お金好きの習性を
巧くついた戦術でしょう。

飲食店の場合、
政府が発行する領収書をしっかり出させないと、
売上をいくらでもごまかすことができてしまいます。
税金の大幅なとりっぱぐれを防ぐためにできたシステムですが、
なかなか賢いやり口です。

さて、この賞金付きの領収書システムですが、
最高で5千元の賞金が貰えるそうです。
中国人の友人の話では、家族で50元の食事をした際に、
見事5千元の賞金を引き当てたといいます。

しかし、私もこれまで何百枚も領収書を削りましたが、
いつも「Thanks」という「はずれ」ばかりで
お金を引き当てたことがありません。
当りの数はかなり少ないのでしょう。

北京で食事を楽しんだら、
領収書のスクラッチで運試しをしてみるのも楽しいですよ。
運がよければ、思わぬ小遣いが手に入ります。


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2006年3月11日(土)

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