中国って、本当のところどうなの?

第170回
大衆の運動にも西洋化の波?

先進国同様に、
中国の都市部にも会員制のスポーツ・ジムは沢山ありますが、
利用料金を見てみると、一般の中国人が
気楽に利用できるような価格帯ではありません。

実は、北京に来てみると、
誰でも無料で利用の出来る運動器具が
街のあちこちで眼にすることが出来ます。

公園にするスペースには足りないような敷地でも、
運動器具を設置するだけなら、
路地裏ほどの敷地でも大丈夫なようです。
(ただし、利用者は限られますが)

さて、今回は街中にある青空ジムのなかでも、
運動広場と呼べる規模の場所を見てみましょう。


糸車のような運動器具です。
手足をくるくる動かして運動しています。

運動用の軍手着用なので、
相当なベテランとお見受けしました。

こちらは仲良く並んで足腰を鍛えられる器具です。
太ももの裏側の筋肉を使い、
ヒップ・アップ効果も得られそうです。


「人間振り子」です。

ひたすら左右にゆらゆらと揺れています。

車輪を手で回す器具です。

派手な外見とは裏腹に、かなりつまらなそうですが。

これを長時間に渡って黙々と回し続けるのは、
ハムスターかこの男の子ぐらいのものでしょう。

階段上りの運動が出来る
ステア・マスターのような器具もあります。
こちらもやはりベテランたちは軍手着用です。

「中国の公園といえば、太極拳・気功じゃないの?」
というステレオタイプがありますが、
こうした運動器具の設置などにより、
運動の西洋化(?)が始まっているようです。

今でも、中国では太極拳や気功など、
何かしらの武術を経験したことのある人は多いのですが、
いずれ中国の伝統武術も、日本の空手や柔道と同様に、
「多くの人が慣れ親しんでいる」というものでは
なくなるのかもしれません。

こうした「衣食住や生活文化の西洋化」は、
日本人は一足先に経験していますので、
中国で次に起こるであろうことは予見しやすいですね。


←前回記事へ

2006年3月14日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ